ある日、スタッフの胸元に、ふと目をひくブローチがありました。暖かみのある布地にカラフルな刺繍が施されているのです。「素敵!」というと、「そうでしょう。可愛いくて気に入ってるの!」と笑顔が返ってきました。気にとめるようになると、何人もそのブローチを胸につけています。
ある日、スタッフの胸元に、ふと目をひくブローチがありました。暖かみのある布地にカラフルな刺繍が施されているのです。「素敵!」というと、「そうでしょう。可愛いくて気に入ってるの!」と笑顔が返ってきました。気にとめるようになると、何人もそのブローチを胸につけています。
刺繍の色や柄は様々で、同じものは二つとありません。点々とお花畑に咲く野花のように散るステッチやぐるぐるとカラフルに渦を巻くステッチ、紋章のようにしっかりとした厚みをつくるステッチなど、ステッチの世界は無限に広がります。どれも具象的な形はなく、見る人見る人に様々にイマジネーションを湧かせます。
この「ちくちくブローチ」の刺繍を刺しているのは、玉川福祉作業所さんです。デザイン画はなく、「自由に」刺してください、とお願いしています。作り始めた当初は、これでいいのだろうかと困惑もあったそうですが、思わぬ才能の花を咲かせる方も現れるそうです。何よりも刺繍を刺すのが楽しいと続いていることが嬉しいです。
ブローチの本体は、「群言堂」の布を切り重ね、数回洗いをかけてこなれた風合いを出していきます。組み合わせる布の柄や生地感、色合わせによって、幾通りものバリエーションができます。ちくちくと刺繍がほどこされたブローチが戻ってきたら、生地の端の始末をひとつひとつしていき、暖かい味わいのあるオンリーワンの「ちくちくブローチ」が出来上がっていくのです。
そんな、社内スタッフも大ファンの「ちくちくブローチ」だからこそ、この度、創立30周年の「30」の数字をモチーフにして、スタッフバッジを作りました。みんな胸につけることを楽しみにしています。ぜひ店頭スタッフの胸元をご覧ください!
手にとったブローチは、そのままその人(あなた)自身の魅力を映しているのかもしれません。自分にぴったりくる世界にたったひとつのそのブローチは、いつも身につけたい大切なマイブローチになります。
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