着古したセーターをほどいて毛糸玉にする。細い糸は何本もあわせる。
マサエおばあさんの晩年の日課は毛糸で靴下を編むことでした。
子供や孫、近所に人にプレゼントしてもまだタンスいっぱいになるほど、
毎日毎日編んでいました。
目が悪くよく見えないので編目の数もそろっておらず
毛糸もとぎれとぎれのものを使っているので、
1つとして同じものがないとても愛らしい靴下でした。
マサエおばあさんが88歳の時、自宅のギャラリー(農機具小屋を改装したもの)で八十八足展を行い
沢山の方にお越しいただきました。
あれから5年。マサエおばあさんの娘である育子おばさんが靴下編みを受け継ぎ、日課になっています。
今回群言堂石見銀山本店で手編み靴下を展示販売することとなり
育子おばさんをはじめ、親戚たちでおばあさんの靴下を編むことになりました。
それぞれ、孫の出産、旦那さんの介護、ケガなど、いろいろある中でゆっくりゆっくり編んでいます。
日々の暮らし。
それぞれいろいろあるけれど、使われなくなった毛糸をまた誰かの足下を暖める靴下にしていく、
その手仕事はとても豊かな時間を与えてくれます。
「蛙トープ」運営・和子:マサエおばあさんの長男の嫁 咲季:マサエおばあさんの孫
会期:11月3日(土)~12月9日(日) ※毎週水曜定休
営業時間:10:00~18:00
会場:群言堂 石見銀山本店1F
足元も心も温まるストーリーを持つ、あなただけの靴下を選びにぜひお越しください。
12/1(土)はマサエおばあさんのお孫さん 飯塚咲季さんによるダーニングワークショップを開催いたします。