《 綿麻二重織 》が、この季節におすすめな理由をお話しします。
朝夕のひんやりした空気と対照的に、日中は汗ばむような陽気の日もあるこの時期。暑さや重さは避けつつも、シックな秋らしさは先取りしたい。そんなおしゃれ上級者の願いを叶えるのが、綿麻二重織です。
綿麻の混紡糸(綿70% 麻30%)を綾二重織にした生地は、綿のぬくもりと麻の凛々しさ、そして保温性と通気性が絶妙バランスで共存しており、着心地はふんわり軽やか。裏表に異なる色味を配しているのもおしゃれです。
糸の風合いが生きたふくらみのある表情は、素朴になりすぎず大人っぽさ満点。シワも気にならないので、活動的に動きたい秋の小旅行などにはとくにおすすめです。
旬の時期
シックな秋らしさを先取りしつつ、着心地は軽く活動的に
ワンピース雌生揉(めなもみ) くろ モデル身長:157cm
ワンピース雌生揉(めなもみ) むらさき モデル身長:164cm
ブラウス葉蘭(はらん) くろ モデル身長:164cm
ブラウス葉蘭(はらん) くろ
「綿麻二重織」の服たち
布の“旬”とは?
“旬”は、食で使われる言葉ですが、布や服にも、やはり“旬”があります。
それは、麻なら夏向き、毛なら冬向きといった素材だけで決まるのではなく、織り方やデザインなどでも変わります。そして、さまざまな作り方によって、布になり、服になったときに、“旬”が決まります。
“旬”は時候に合わせて変わるので、布に“旬”を感じることは、そのまま季節を感じることになります。そして日本には、四季や、15日ごとの二十四節気、5日ごとの七十二候があるほど、彩り豊かな季節があり、人々は昔からそれを感じて楽しみながら暮らしてきました。
ですので群言堂は“旬”の布たちを、もっと紹介していきます。皆さんの布選び、服選びに役立ち、また楽しんでいただけたらと思います。
9月〜12月ごろの季節
9月 | 秋分 | 蟄虫坏戸 (むしかくれてとをふさぐ) |
10月 | 水始涸 (みずはじめてかるる) | |
寒露 | 鴻雁来 (こうがんきたる) | |
菊花開 (きくのはなひらく) | ||
蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり) | ||
霜降 | 霜始降 (しもはじめてふる) | |
霎時施 (こさめときどきふる) | 11月 | 楓蔦黄 (もみじつたきばむ) |
立冬 | 山茶始開 (つばきはじめてひらく) | |
地始凍 (ちはじめてこおる) | ||
金盞香 (きんせんかさく) | ||
小雪 | 虹蔵不見 (にじかくれてみえず) | |
朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう) |
「七十二候」をかなで読むと、季節の移り変わりが分かりやすいですね。
秋が訪れ、深まって、冬を感じ始めます。