注目の美肌成分D-アミノ酸で、 肌糧が10年目の進化へ

伝統の発酵薬膳発想と最新バイオテクノロジーの出会い

2015年の発売以来、多くのリピーターに愛されているMeDu(めづ)の〈肌糧(はだかて)〉。毎日眠る前に一包食べるだけの体内美容メソッドですが、そんな〈肌糧〉が、2024年秋、新たに生まれ変わりました。進化のカギは、注目の美肌成分D-アミノ酸。MeDu開発チームは、このD-アミノ酸を〈肌糧〉に取り入れる研究を、4年前から進めてきました。今回は、その開発の知られざるストーリーをご紹介します。

注目の美肌成分D-アミノ酸とは

MeDu開発者を惹きつけた「うるおいを内側から守る力」

肌、髪、筋肉などの組成に欠かせないタンパク質は、人体の約15%を占める重要な構成成分ですが、そのタンパク質を形成しているのが20種の「L-アミノ酸」。しかし今、それ以外に、美と健康の有力ファクターとして注目を集めているのが「D-アミノ酸」です。「LとかDって、なんのこと?」とお思いになる方、多いですよね。そこで近年研究が進むこの成分について、開発者の房 薇(ファン・ウェイ)に詳しく聞いてみましょう。

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房 薇(ファン・ウェイ/MeDu開発者)

中国西北師範大学生物学部を卒業後、来日。鳥取連合大学院にて生物環境工学博士号を取得した後、2年間委託研究員として島根大学生物資源科学部に在籍。1997年、株式会社石見銀山生活文化研究所に入社。2011年、石見銀山に咲く梅の花から自然酵母の採取に成功。「梅花酵母(うめはなこうぼ)」の名のもと2012年に特許を取得したこの酵母を活用し、スキンケアブランドMeDuの開発にたずさわる。


「グルタミン酸とかアスパラギン酸といった言葉を耳にされたことがあると思いますが、これらはいずれもアミノ酸の一種です。これら各種アミノ酸には、それぞれL体とD体という、まるで鏡写しになったような二種類の構造があるんです。これまで、人体内にはL体のアミノ酸(L-アミノ酸)しか存在しないと考えられていましたが、世界中で研究が進むにつれ、D体のアミノ酸(D-アミノ酸)も、生体にとって重要な働きをしていることがわかってきました」

アミノ酸のL体とD体を比べると、同じ組成成分でありながら、構造はまるで鏡写しで反転させたよう。


「とくに注目したいのが、肌のうるおいを守るコラーゲンの生成促進効果をもつD-アミノ酸です。また、体内時計を整える効果や、糖質代謝の改善効果、免疫力を向上させる効果などをもつD-アミノ酸も、それぞれ発見されています。私としては、このようにさまざまな効果が期待できるD-アミノ酸を、ぜひ〈肌糧〉に取り入れたいと思ったんです」

      

D-アミノ酸に辿り着く扉を開いた意外なものとは?

古き知恵「発酵」が可能にした、最新バイオテクノロジー

こうして2020年から、松江市にある島根県産業技術センターの協力を得て、D-アミノ酸研究に着手した房。D-アミノ酸を抽出するには、まずその手法から開発する必要があり、そこに大きなハードルが立ちはだかっていました。


「乳酸菌発酵によって、L-アミノ酸からD-アミノ酸への転換が生じることはすでにわかっていましたが、問題は、どの乳酸菌を使えばもっとも効果的かということでした。世界にはとてもたくさんの乳酸菌が存在し、それぞれに性質が違います。さらに、発酵に用いる培養基材選びも、手探りの作業。いくつものサンプルを集めて、発酵を行っては比較検証するという地道な作業が必要でした」

「乳酸菌発酵」が、L-アミノ酸からD-アミノ酸への転換を助けます。

古くから人々が暮らしに生かしてきた「発酵」という知恵。それを科学的にコントロールする最先端技術が加わって、D-アミノ酸にたどり着く道が開かれたのです。

島根県の老舗酒蔵で出た酒粕を、培養基材に

房たち開発チームが、培養基材に選んだのは、島根県松江市にある酒蔵「李白酒造」さんの米焼酎酒粕。L-アミノ酸からD-アミノ酸への転換を安定的に進めるには、培養基材にアミノ酸がたっぷり含まれていることが第一条件であり、それを満たすのが米焼酎の酒粕でした(注1)

注1)培養には酒粕からアルコール分を抜いたものを使用していますので〈肌糧〉にもアルコール分は含まれていません。

松江市にて約140年の歴史をもつ老舗「李白酒造」さん。


「梅花酵母と同じく、島根の地域資源を生かして〈肌糧〉を進化させたいというのが私たちの思いでした」

こうした試行錯誤の末に、房たちは、D-アミノ酸が豊富に含まれたエキスを、〈肌糧〉のメイン素材である発酵ハトムギペーストにブレンドすることに成功(注2)。これまでお届けしてきた酵母発酵の利点はそのままに、アミノ酸がパワーアップした、新生〈肌糧〉の誕生です。

注2)乳酸菌発酵によって得たエキスを添加しているため、〈肌糧〉には生きている乳酸菌は含まれていません。

安定的なD-アミノ酸転換を可能にするベストな乳酸菌を求めて実験を繰り返しました。

毎日の〈肌糧〉で、からだに巡らせる薬膳とD-アミノ酸の恵み

梅花酵母とD-アミノ酸で、美肌薬膳をもっと贅沢に

そもそも〈肌糧〉とは、中国で古くから美肌によいとされてきた薬膳食材の組み合わせに、梅花酵母による発酵の恵みをプラスしたもの。外から美容成分を補うだけでなく、おなかの中からも美を育てようというMeDuのこだわりが、この製品に詰まっています。


「ベースとなるのは、島根県産ハトムギを梅花酵母で発酵させたペースト。そこに蜂蜜やクコの実、蓮、銀杏などを加え、全部で8種類もの薬膳食材をじっくり熟成させているんです。ほんのり甘く、食べやすいゼリー状になっているのも、毎日続けられるポイントですね。そこに今回、D-アミノ酸が配合されたことで、より贅沢な成分になりました」

8つの薬膳食材をつなぐ役割を果たすのは、石見銀山に咲く梅の花から授かった「梅花酵母」による発酵の恵み。

夜の〈肌糧〉+朝の白湯で、これからの美肌を育てる


「私たちが食べたものは体内で消化され、アミノ酸やブドウ糖などの栄養素に分解されます。それらは腸壁に吸収されたのち、血液やリンパを介して全身の細胞に運ばれます。そうやって肌や髪、筋肉や内臓などに生かされるんですね。新しい〈肌糧〉なら、ここでより効果的にD-アミノ酸を体内に届けられます」


うるおいを内側から守るD-アミノ酸でパワーアップしたMeDu。おすすめの美肌ルーティンは、おやすみ前に〈肌糧〉を一包食べ、朝、起き抜けに白湯を飲むというもの。1日の始まりと終わりに、自分の内側と向き合う習慣が、すこやかな巡りを後押ししてくれます。

D-アミノ酸配合でパワーアップしたMeDuですが、風味や色にはほとんど変化がないため、これまでご愛用いただいていた方にも違和感なくお召し上がりいただけます。

朝の起き抜けに白湯を飲むことで、おなかをじんわりあたため、すこやかな巡りを後押し。


「MeDuがめざすのは、劇的な即効性ではなく、肌が本来持っている“きれいになる力”を引き出し、じっくり育てていくこと。MeDuの開発段階から掲げてきたコンセプト、“自力美肌”とはそういうことなんです。毎日の小さな習慣の積み重ねが、1ヶ月後、1年後の美肌につながります。ですから、バランスのとれた食事や規則正しい睡眠を心がけることに加えて、ぜひD-アミノ酸を意識して、新しい〈肌糧〉を日常生活にプラスしていただきたいですね」

内と外から美肌を育てる MeDuのラインナップ

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