大森町の近くで「ブルーベリー」を無農薬で栽培している農園があります。収穫時期に雨が続くと、ほとんど枝から落ちてしまうそうです。その落ちて出荷出来なくなってしまった実を拾い集め、染料にしています。
実りある人生 思いやり
実
はいあか
栽培品種の成木の樹高は1.5~3m。春にドウダンツツジに似た白い釣鐘状の花を咲かせ、花後に0.5~1.5cm程の青紫色の小果実が実る。果実は緑、赤、青と色を変化し、成熟すると紫黒色(青藍色)になり、果面に白い粉を被る。大きさは1〜4gほど。熟期は、6月上旬~9月上旬まで続く。実は食用として生食やジャムに利用され、親しまれている。
北アメリカ原産で、野生種はヨーロッパ、東アジアなどにもみられる。19世紀の末に、園芸用の「ブルーベリー」がつくられ、食用品種として日本にも伝わってきた。細かく分けると100種ほどの品種が栽培されていて、中には日本で開発されたものもある。ベリーは「小さな実」の意味で、「青い小さな実」という名前である。和名は一般的に沼酸塊(ぬますぐり)とされている。
「ブルーベリー」は大森町では6月中旬〜9月下旬まで収穫できる。しかし真夏の暑さと収穫時期が重なってしまうので、なかなか長時間の収穫が難しい。収穫した「ブルーベリー」は「暮らす宿 他郷阿部家」での朝食に出したり、群言堂石見銀山本店カフェの季節のパフェで、みなさんに楽しんでいただいている。
「ブルーベリー」は原種に近いままの姿の果樹(品種改良があまり進んでいない)ということで、個人的に植物として好きである。しかし、ただただ収穫が大変。たくさん生えているので誰か欲しい人にこの木をあげたい気持ちである。
植物採集人・鈴木
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