自然豊かな暮らしの中では、里山の植物はとても身近な存在です。群言堂が暮らす石見銀山大森町だけでも植物はとても豊富で、昔から私たちの暮らしに彩りを添えてくれていました。籠いっぱいに摘んだよもぎは草餅に、山で拾った鬼胡桃はチーズと混ぜてパンに添え、可憐なくろもじの枝や花はお茶に。そして、植物たちから色を集めて衣服を染め、暮らしを味わい深いものにしていく。それが群言堂の「里山パレット」です。
その昔、衣を染める色は、植物をはじめ、土や鉱物などの自然から授かるもので、あらゆる染めには薬効が宿ると信じられていました。「里山パレット」はそんな原点を見つめながら、自然の色で着る人の心をうるおし、豊かにしていくような服でありたいと思っています。