群言堂の新年 2023「祝いの炭は暮らしの中へ」|群言堂本店ディスプレイ

昨年、登美さん念願の炭焼き窯が鄙舎の傍らに完成しました。

わけあって手に入ったたくさんの縄を活かすため
「炭を使ってお正月飾りをコラボしませんか?」と
提案してくれたのは阿部家の料理人、拓さん。
そして94歳の炭焼き、窯作りの名人、尾土井さんのご指導の下、
拓さんが焼いた初窯の炭を使わせていただきました。
木が黒い炭に変わる不思議さは化学でもあり、先人の尊い知恵。
本当に素晴らしいです。

阿部家ではお客様に拓さんが焼いた炭を使ったメニューや火鉢など、
冬の暮らしを楽しんでいただいています。
炭は凛とした空気感を醸し出してくれますが焼いている時、
辺りに漂う薫りには懐かしさと田舎に来たんだなぁ…。
とほのぼの思わせてくれます。なんとも奥深い素材です。

どうか皆様にとって素晴らしい一年になりますように…。


山内 真澄美

==========

■山内真澄美

1966年、大阪に生まれ育つ。

15歳 両親の実家、島根へ U ターン帰郷

18 歳 島根県立邇摩高等学校 商業科卒業後、一般企業に勤める

21 歳 百貨店のウィンドーディスプレイに興味を持ち、花の勉強を始める。その後、神戸、広島で花屋、デコレーターのアシスタントを経て

29 歳 フリーとして独立

2019年春頃より、暮らす宿他郷阿部家にて花のしつらえ、お掃除等も担っている。

日本の古き良きものの中にある新しさを見つけ出し、恵まれた自然環境、日々の生活、出会いや出来事の中から私自身のアンテナに反応したモノやできごとを表現する創作活動をしています。今のこの瞬間を味わえる事に感謝し、モノとモノ、モノと人、 モノと空間、そのカタチや意味を学び、探り、楽しみながら作品に向き合いたいと思っています。

住の他の記事

石見銀山 群言堂