第十話 年末に腕相撲大会のススメ|群馬県高山村 在る森のはなし 木暮咲季

さて、早いものでもう2022年が終わってしまいます。

年末の挨拶ってなんか寂しいよね〜なんでだろう。なんて話をしたのは昨日のこと。

今回は年末に向けて、楽しく過ごすためのアイディアをゆるめにお送りさせていただきます。

みなさんは年末ってどんな過ごし方をされますか?

私の家族は親戚でゲーム大会が恒例になっていました。

10年間の累積で総合1位になった人が賞金を獲得できる予定だったのですが、

その10年目の正月におばあちゃんがお腹を壊して、せっかく1位になったのに賞金はもらえませんでした。(おばあちゃんタイミング良すぎ…)

過ごし方は人それぞれだと思いますが、おすすめしたい年末の過ごし方がありますのでお節介ながら紹介させていただきます。

それは……

腕相撲大会です!!!!

(すでにタイトルでネタバレしてますが!)

おすすめの理由

在る森のはなしメンバーで恒例になりつつあるこの行事。

第1回は昨年末に開催して4名、第2回は7名でした。

2回目からは総当たりだと大変なので、全員の予測を総合し、予測順位が隣り合っているもの同士で競いました。

なぜオススメなのかというと言わずもがな楽しいからです。笑

ですが、2つ目のオススメ理由はやってみるまで気づかない予想外のものでした。

腕相撲で関係性が変わるかもしれない

これまでの人生、私は畑をやったりダッシュ村のようにいろんなものをつくることが好きだったので、周りにいる女子たちよりは自分の方が荷物を持った方がいい、穴を掘るなら私にまかせろ、鍬はわたしに持たせてくれ、というスタンスで生きていました。

しかしながら腕相撲大会をやってみるとあまりにも力に差があるのでびっくりします。

え……私ってこんなに弱いの……うそー!!!

腕相撲をやる事で、

あ……私って力なかったんだ……と正確な自己認識ができました。

今や大人しく他の人に荷物もセメントやスコップも持ってもらうことができます。

最弱予想の2名

アスリートであったり、体を使う仕事をしている方は誰が一番強い、早い、力持ち、など把握していると思いますが、そうでない限りなかなか機会がありません。

「みんなより力がなかったのかー!こんなにパワーが違うのであれば甘えていこう」と意識が変わったのは私の気づきですが、逆に

とあるメンバーは「さきちゃんより私の方がパワーがあるのになんで今まで力仕事を任せていたんだろう?」と思ったそうで
それ以来、力仕事をやってくれるようになりました。笑

自己認識がズレたまま生きてきた理由は”こういう私でありたい”という理想が強くあったためだと思います。しかしその状態だと自分に負荷がかかっているのに、それが普通になってしまっていたように思います。

自分ひとりの眼ではいくら瞑想しても、客観視が得意でも、それでも自己認識はずれたままなんですよね。

しかし、もしかすると人によってはプライドが傷ついたりして、自己認識云々どころではないかもしれません。

そう考えるとこのゲームは客観的事実を楽しむことや、自己認識のズレそのものが笑える。という人にとっては面白く、気づきも生まれる、と言えそうです。

負けても勝っても一同爆笑

そんなこんなで、年末は怪我のない程度に本気の腕相撲大会を、ぜひ開催してみてくださいね。

そして試してみた方はどんなことが起きたかこっそり教えてください。

では良いお年を〜!


筆者プロフィール

木暮 咲季

こぐれ・さき

1987年群馬県生まれ。東北芸術工科大学卒業。山形・蔵王の麓にて10年間、農、教育、手仕事などの仕事をしながら半自給自足生活。2016年秋に群馬県の高山村に移住。現在は「カエルトープ」に暮らしながら「在る森のはなし」を立ち上げ&開拓中。その他、村づくり業務、移住・定住コーディネーターの委託をうけている。

群馬県高山村・移住と暮らしのサイト

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