第九話 五感を開く方法 魔法のコーディアル後編|群馬県高山村 在る森のはなし 木暮咲季

前回は今開発中の商品「魔法のコーディアル」の紹介をしました。

今回はその後半をお届けしたいと思いますが、気持ちのいい季節なので最近の現場の様子もお届けしたいと思います。

在る森の開拓作業は毎週1回集まって作業しています。

みんなそれぞれ働いているので集まれるのは週に1度。

その他、事業立ち上げに向けた業務はそれぞれ自分の仕事と調整しながら自分の時間を使っています。

つまりはみんな1週間、働きっぱなしとも言える状況です。

紅葉とイチョウの下にあるウッドデッキ。もうすぐ紅葉が見頃です。

それでもこの充実感。オンライン会議やそれぞれ担当ごとに打ち合わせなどしていますが、全員が顔を合わせるこの日をみんな楽しみにしています。

(経営者としてはやりがい搾取にならないようにしなくてはなのですが!!)



外のカフェ席ができたので最近のお昼休憩はここで食べています。

はじまった当初から人数は増えて、毎回およそ10名ほど。

その日の賄い係が「ご飯よーー!!!」とあちこちで作業しているメンバーに声をかけて集合。なんだかいい景色です。



「休みの日と言えばゴロゴロしてテレビを見て寝て過ごしていた自堕落な生活だった」

という旦那さんに関しては自然の中で毎週働くようになったらなんと体重が8キロ減りました。(その後2キロリバウンドしたことは内緒です)

体も心も動くようになったら、体の中に滞っていた何かが流れるようになったのでしょうか。隣で見ていてそんな気がします。

体重が6キロ減ったという噂の私の旦那さん。友人の子と一緒にパチリ!

もぐもぐタイム。この日は地元の人からいただいたキノコたっぷりメニューでした。

五感に働きかける

「この体育館気の通りがいいですね〜」としみじみ言う。

そうするとさっきまで話を聞こうとしていなかった学生たちが、モゾモゾし始める。

うる覚えではありますが、フランス文学者であり武道家としても知られる内田樹さんの本に

書いてあったことです。

内田さんが高校などに講演にいく際に使うテクニックだそうで、「大学の偉い先生で〜」などと校長先生がカタイ紹介をしてしまうので、学生たちは反発心だったりツマラナイだろうといういつものモードに入り、話を聞こうと言う意識ではなくなってしまう。

そんな時に意識を自分に向けるために敢えて投げかけるのだそうです。

「寒いですか?暑いですか?」などでも良いそうですが、自分で感覚しないとわからない質問を投げかける。

そうすると、意識が自分の方に向き、五感が開くので集中して話を聞いてもらえるのだそうです。

五感がひらく魔法のドリンク

突然に体育館の話をぶっ込みましたが、魔法のコーディアルもその質問と同じような存在です。

体も心も動かない状態だと、季節を感じる余裕もなく、

自分が好きなことも、ちょっとした日常の人の優しさも見落としてしまう…なんてことは振り返ると思い当たる人が多いのではないでしょうか。

それが積もり積もってしまうと、楽しいことがわからなくなったり、自分迷子のスパイラルに……。

でも「気の通りがいい体育館ですね〜」の一言で感覚が動いたように、五感を開くことはそう難しいことではないはずです。

そんな状況にほんのり風穴を開けるドリンク。

自分を取り戻すきっかけを失ってしまった人の日常にそっと寄り添ってくれるような存在です。

2色のコーディアルで乾杯!実はビール割りやワイン割りも最高なのです。

果物やハーブ、スパイスなど自然が与えてくれた力を使い、五感に働きかけることでこころも体も緩めてくれる、また時にはパンチの効いたスパイスが応援してくれる。そんなパワーが煮込まれた、個性豊かなコーディアルが3つ生まれました。

シーンで選べる3つのコーディアルは、在る森に暮らす3人の精霊たちの名前が付けられました。

\ゆるむ、リラックスしたい時に/「夕凪のマーメイド」
ピーチ×ピンクグレープフルーツをベースとした華やかで優しい香り

\元気、ワクワクが欲しい時に/「逆光のドワーフ」
キウイ×パインベースにしたトロピカルスパイシードリンク

\落ち着く、深呼吸したい時に/「星夜のユニコーン」
ブルーベリー×ラズベリーをベースにしたサングリアとクラフトコーラの中間のような味わい

え?なになに??と思ったそこのあなた。

ぜひ飲んでみていただきたいです。

「ふっと力が抜けた。緊張してたんだなー」

「なんだかワクワクしてきた!会議のブレストの時に飲んだらいいアイディアが出そうだね」
「あれ?スーッと胸の中心が落ち着く感じ」

と、飲んでいただいた方からそんな感想をいただきました。

きっと心が緩んでしまうはずです。

ピンクオレンジ色のコーディアル「夕凪のマーメイド」の紅茶割り

”「幸せなチームとは?」を実践することで地球に生きる命すべてにとって幸せが実現するのではないか”という問いを持ったプロジェクト。

そんな優しい想いをのせたこのドリンクが遠くの人まで届きますように。

写真:まるやまえり


筆者プロフィール

木暮 咲季

こぐれ・さき

1987年群馬県生まれ。東北芸術工科大学卒業。山形・蔵王の麓にて10年間、農、教育、手仕事などの仕事をしながら半自給自足生活。2016年秋に群馬県の高山村に移住。現在は「カエルトープ」に暮らしながら「在る森のはなし」を立ち上げ&開拓中。その他、村づくり業務、移住・定住コーディネーターの委託をうけている。

群馬県高山村・移住と暮らしのサイト

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