「やっぱり綿が好き」フェアでお配りした茶棉の種は、無農薬で栽培されたもの。
群言堂本社の畑でも、農薬を使わず、ビニールマルチも敷かずに畝に籾殻のみをかぶせて棉を育ててきました。
しかし、梅雨の時期を迎えると、雑草が棉の芽を覆う勢いで生えてきてしまいました。刈っても刈っても勢いを増す雑草。 困り果てて畑の先輩スズキに相談してみたところ、「うちの畑にも欲しいくらいのいい雑草が生えてる!」と。
いい雑草…?
雑草にも良い悪いがあるなんて初耳です。
畑のほとんどを覆い尽くしているイネ科の細長い草は、根を張って畝の形や水分を保ってくれるそう。
根っこはそのままに上の葉だけを刈り取り、棉の根元に敷けばマルチ代わりにも!微生物の棲家にもなり、土の栄養を循環させてくれるのだそうです。
ホトケノザやハコベが生えているのも、微生物が集まって土の状態がいい証拠なんだとか。「雑草」とひと括りにしてしまっている植物たちもそれぞれが個性を持っていて、目に見えない土の状態を教えてくれることに感激しました。
それからというもの、刈り取った草を捨てずに畝に敷くようになって棉もすくすくと育っています。
通勤路の空き地を見て草の種類を確かめてみたり、「道草」の楽しみも増えた嬉しいご報告でした。
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