こんにちは。新緑まぶしい春の十和田湖からお届けしております。
十和田湖はようやく春。朝晩は冷え込み、まだまだストーブは手放せませんが、ちょっと忙しい季節に入ります。何が忙しいかというと…
雨が続き、久しぶりに晴れ間が見えた十和田湖。1カ月も経つと別世界です。。
こんにちは。新緑まぶしい春の十和田湖からお届けしております。
十和田湖はようやく春。朝晩は冷え込み、まだまだストーブは手放せませんが、ちょっと忙しい季節に入ります。何が忙しいかというと…
今朝採ってきたミズの下処理に忙しい英子ママ。お客さんがいない間がチャンス。筋を取って炒めものや煮物、味噌汁にして食べます。(ちなみに私はこの作業が面倒で、ミズを積極的には採りません。むいたミズは大歓迎)
中野 春は忙しいよね〜 山菜とって下処理してさ。
英子 十和田湖の山菜の採りはじめは4月中頃かな。雪解けしてフキノトウが頭を見せて。ニリンソウ、コゴミ(クサソテツ)、ボンナ(ヨブスマソウまたはイヌドウナ)、シドケ(モミジガサ)、コシアブラ、タラノメ、アイコ(ミヤマイラクサ)、ワラビ、ウド、タケノコ、ソデコ(シオデ)、フキ、ミズ(ウワバミソウ、秋までコブが採れる)。採っては下処理して食べて、忙しいね(笑)
中野 十和田湖もちゃんと自然の恵みをいただける環境だよね。英子さん、今年も大体全部食べた?
英子 大体ね。ミズは今日採ってきたとこ。早速むかなきゃね。そうそう、春にとれるキノコもあるんだよね。アミガサダケとかタモギダケとか。
友人のハマちゃんが近所で見つけたアミガサダケ。写真提供=hamakatsu
採ったその日に我が家でパスタを披露してくれました。超新鮮な朝採れ! 写真提供=hamakatsu
中野 この間アミガサダケをハマちゃん(地元の友人)が近くで採ってきてパスタにしてくれたけど出汁が濃くてすごく美味しかったよ。何ならトリュフのパスタより好きかも! 春に採れるキノコもあるんだね〜 英子さんはさ、山菜は昔から採ってるの?
英子 実家では親が採ってくれてたから自分ではやらなかったのよ。(英子さんは青森県十和田市出身)十和田湖にお嫁に来てからかなー。山菜に詳しいお友達が教えてくれてね。
中野 うんうん。英子さん1番好きな山菜何?
英子 ボンナ。
中野 え! ボンナ? どうやって食べる?
英子 お浸しとか、味噌汁にするよ。香りが好きなの。
中野 私はタケノコ(十和田湖ではタケノコというとネマガリダケ。チシマザサの若竹で、日本海側に生息する。)かなー
英子 それはもちろん2番目よ。ボンナの次かな。お友達にもあげたいと思うのはこの2つ。
中野 タケノコはアク抜きもいらないし、採る時は宝探しみたいで楽しいよね。
英子 楽しいよね〜。怖いからみんなで行かなくてはだけどね。
勇んで藪をかき分け奥へと進む英子さん。収穫があってニッコリ。
土の中から斜めに顔を出すため落ち葉に隠れてたりと探しづらいのがネマガリダケ。
細く伸びすぎて鮮やかな緑のタケノコは可食部が少ない。日に当たらず白っぽく太いのが軟らかくて狙い目。
中野 熊との取り合いだよね。あの道なき藪をかき分けてさ(笑) みんな取り憑かれたように採ってる。
英子 山菜やキノコは雨上がりがいいね。今日もちょっと降ったから。わかちゃん明日の朝タモギダケ取りに行こうか!
中野 行く〜
と、こんな感じで5、6月は英子さんに誘われ、また前回(第三話 企んでいない、自然体の場所「yamaju」)紹介したてっちゃん恵里ちゃんと、山菜採りに行く日が多くなります。山菜ハントを終えたら帰ってきてすぐに下処理。そして食べる。
採るのが楽しくて頻繁に行くのはいいのですが、天ぷら、煮物、お浸し、酢味噌などいわゆる山菜の食べ方に飽きてくるのも事実。
そこで今年考案した(まあ、レシピ検索すれば出てくるアイデアかもしれませんが)山菜レシピ「タラノメ編」をご紹介したいと思います。
-recipe-【タラノメガーリックトースト】
材料:タラノメ、ニンニク、オリーブオイル、塩(それぞれ好みの分量で)
①タラノメを採る
今回は時短で英子さんのお庭からいただきました。
②虫抜きをします。
山菜にはアブラムシやアリなどが多く見られるので、水に浸けてしばらく放置。
③食べられない部分を取り除きます。
タラノメの頂芽と呼ばれる根元の部分を取ります。
④他の材料と混ぜ合わせる
フードプロセッサーでタラノメ、ニンニク、オリーブオイル、溶かしバターを混ぜ合わせる。塩とコショウをひとつまみ加える。
⑤オーブントースターで焼く
バケットにタラノメオイルを塗り、オーブンでこんがりパンに焼き色がつくまで焼く。
⑥完成
油分が飛んで、こんがり焼けたら完成です!
結構美味しく、周りにも好評だったので、タラノメが手に入った際はぜひ〜
筆者プロフィール
中野和香奈
なかの・わかな
編集者/インテリアコーディネーター。住宅会社のインテリアコーディネーターを4年勤めた後、北欧雑貨・家具をメインに扱うインテリアショップへ転職。店長、バイヤーを経験。2014年から雑誌編集の世界へ。雑誌『Discover Japan』の編集を経験し、現在は十和田サウナを運営する合同会社ネイチャーセンス研究所所長のかたわら、編集・執筆、インテリアコーディネートの業務も行う。
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