毎日が楽しいのですが、わたしには今恋人がいません。| 新里カオリのお悩み相談室

最近、銅の卵焼き器を買いました。

ここは「新里カオリのお悩み相談室」。

三浦編集室読者の皆さまからの様々なお悩みに、広島・尾道市の立花テキスタイル研究所主宰・新里カオリさんがユーモア&愛情たっぷりにこたえてくださいます。

※この記事は2022年1月発行の「三浦編集室Vol.10」から転載したものです。




<今号の相談>

新里さん、初めまして。相談室コーナーいつも楽しみに拝読しています。

友人にも恵まれ、職場にも恵まれ、毎日が本当に楽しいのですが、わたしには今恋人がいません。
大好きな人と出逢い、その方とお付き合いできれば万々歳ですが、現状そうではなく、それでも十二分に楽しいのに、
“恋人がいない” という事実に何故だか劣等感のようなものがあるように思います。
この考えを払拭して、今の生活をもっと楽しみたいのですが、新里さんがどう思われるか教えてください!

(チェリーブロッサム・アルバイト)

A、 チェリーブロッサムさん、こんにちは。

恋人かあ、、、とご相談を読んでしばし宙を眺めてしまいました。
恋人は友達とも家族ともやっぱり違う存在なので、友達がいればいいとか、いなくても楽しかったらいいとか、そう思おうとしなくて良いと思います。
そう、チェリーブロッサムさんは正直、欲しているんです!恋人を!

そして、恋人はただ楽しいだけじゃない気がします。
苦しいし、傷つくし、頭くるしで、いたらいたで、それはそれは翻弄されます。
たくさん悩まされ、知らぬ間に悩ませていたことを指摘され、お互いに成長していく大事な存在だと思います。

そんな存在に、どこでどうしたら出会えるの?と不安になるかもしれませんが、心配ご無用。

とにかく他人を思いやって、自分に正直に生きていれば、神様がイタズラしているとしか思えない様な絶妙なタイミングで、恋人だけでなく、人生を豊かにしてくれる様々な人と日々出会うものです。
友達もそうではないですか?

それから、まだ出会っていないけれど、自分の恋人になるかもしれない人がこちらの存在に気づかずどこかで日常を送っているのかと思うと、ちょっとワクワクしませんか?
またはもうすでに知っている人と、まさか恋人になる日が来ることだってあり得ます。
そんな日が来るまでは、自由に想像し、楽しんでください。

私は将来縁があったら養子を迎えるのが夢なのですが、

この地球のどこかに、いつか私の家族になってくれる子が、、と思うと本当にワクワクがとまりません。
ふと公園や駅などで、色々な子供をじろじろ見る怪しいおばさんになっている時があります。
今何をしている子なんだろう、どんな顔してるのかな、と考えたらいつだって幸せな気持ちになります。

チェリーブロッサムさんにはきっといつか素敵な恋人が、私には可愛い子供が現れる日を一緒に妄想しながら待ちましょう。
もしそんな方が現れたら、是非お知らせくださいね。

皆さまからのお悩み相談、こちらから募集中!




新里カオリ(にいさと・かおり)
1975年 埼玉県生まれ。

2000年 武蔵野美術大学大学院 テキスタイル専攻修了。教育関係の仕事などを経て2009年、尾道・向島に移住。株式会社立花テキスタイル研究所を創設、主宰。

向島で80年以上織られ続けている帆布を、地域から出る廃材で染めた環境配慮型の製品を製作、販売。地域で生まれたものを原料にする取り組みをしながら、糸紡ぎ、染め、織りの指導などを全国で行う。

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