ここは「新里カオリのお悩み相談室」。
三浦編集室読者の皆さまからの様々なお悩みに、広島・尾道市の立花テキスタイル研究所主宰・新里カオリさんがユーモア&愛情たっぷりにこたえてくださいます。
※この記事は2021年10月発行の「三浦編集室Vol.9」から転載したものです。
<今号の相談>
もはや癖なのですが、人がどう思っているかがいつも気になってしまいます。
一方でまわりの顔色ばかりうかがうのは良くないとも思い、相談も下手になりだんだん身動きがとれなくなっていきます。
無意識に"人が思うだろう正解"ばかり探してしまうとき、引っ張られ過ぎずに"自分の思う正解"に気付くためにはどうしたらいいでしょうか。
新里さんは何か心掛けていることはありますか?
(ちー・会社員)
A、 ちーさん、こんにちは。
いただいたご相談内容を読み、まず私の頭に浮かんだのは、質問の答えとかではなく、
ちーさんはどうしてそんなに周りが気になるんだろう、ということでした。
私も大人になってから自分の「気質」について考える機会があり、幼少期まで遡って、
子供の頃の経験や、その時何を思っていたか、本当はどうしたかったか、など3年くらいかけてインナーチャイルド探しの旅をしていました。
その中には、「そう思っていた」のではなく「そう思おうとしていた」ことも多くあり、本当の自分の気持ちに気がついた時は、
「ああそうか!」と声をあげてしまったほど自分でも驚き、スッキリしました。
まずはちーさんも、ご自身のバックボーンを考えてみるのはいかがでしょう。
そしてそれを試みる時のアドバイスとしては、その旅は「自分を否定する時間ではない」ということです。
こうだから自分はこんな風になっちゃったんだ、、、とはではなく、なるほど私のこの思考は、実はこんなところから生まれたのかもな。
ぐらい淡々と、客観的に分析してみてください。結構面白いですよ。
そして、ご質問いただいた「私が何か心掛けていること」ですが、基本的には相手を信じる、ということです。
信じて話したら、説明がおぼつかなくてもきっと理解してくれると思っています。
もちろん自分が聞く側になった時も同じスタンスです。
それでも誤解が生じたり、ぶつかった時は、ナーバスに悩みすぎないようにしています。
お互いタイミングが今は合わないんだな、まあそのうちちゃんと話せる時が来るだろう、くらいに思っています。
どうしよう!いますぐ誤解を解かなきゃ!なんか言わなきゃ!みたいに焦ってもいいことにはならないし、
そんな簡単に縁が切れる人は、元々ご縁のなかった人。
世界にはこんなにたくさん人がいるのだから、合う人もいれば、今のところあまり合わない人もそりゃいるわな、くらいにしか思いません。
そう思っているので、もちろん相手への最大限の配慮はしつつ、正直な気持ちを常に話しているつもりです。
あと、最近中医学的な観点からみる感情と内臓の関係について興味があり、色々調べています。
怒りは肝臓と繋がっていて、肝臓を温め労ると自然と怒りが収まり、優しさに満ちてくる、といったような感じで、全て繋がりがあるそうです。
不安は脾、悲しみは肺、などと言われています。
頭で考えるだけでなく、フィジカルなアプローチで心を整える、というのができたら面白いな、と思っています。
もしもご興味ありましたら、ちょっと調べてみてください。
色々な文献がありますよ。
新里カオリ(にいさと・かおり)
1975年 埼玉県生まれ。
2000年 武蔵野美術大学大学院 テキスタイル専攻修了。教育関係の仕事などを経て2009年、尾道・向島に移住。株式会社立花テキスタイル研究所を創設、主宰。
向島で80年以上織られ続けている帆布を、地域から出る廃材で染めた環境配慮型の製品を製作、販売。地域で生まれたものを原料にする取り組みをしながら、糸紡ぎ、染め、織りの指導などを全国で行う。
新里さんがナビゲーターを務めるYouTubeチャンネル「うららか島暮らし」はこちら