サモアの礼拝、大森の坐禅|木村とも子のモコモコ大森ライフ

こんにちは、昨年サモアから大森町に移住した木村とも子です。サモアではよくモコと呼ばれていました。

モコ」とはサモア語で「未熟な」という意味もあります。

遠いサモアに思いを馳せながら、田舎暮らし半人前な私の日々を紹介します。

※この記事は2021年7月発行の「三浦編集室Vol.8」から転載したものです。


サモアは国教としてキリスト教を信仰しており、安息日である日曜日には皆教会へ行きます。

近所のサモア人家族と一緒に私もよく礼拝に参加していました。

母の日を祝う礼拝で、家族と記念撮影

サモア人は声をそろえて聖書を読み、神への感謝と愛を歌や踊りで表現します。

牧師さんのお説教の時間は、ハイスピードで流れてくるサモア語をBGMに物思いにふける時間になっていました。

宗派によりますが、みんな白い服を着ておめかしします。

一方、大森町にはたくさんのお寺や神社があります。

私が住む女子寮から徒歩1分の栄泉寺では、毎月1日と15日に誰でも参加できる坐禅会が開かれています。

坐禅の作法や呼吸の仕方を住職さんに教えていただき、心を調えます。

栄泉寺の本堂は階段の上にあります

坐禅会に参加して気づいたことは、日常の中に「何もしない時間」が当たり前にあったサモアと比べて今は、日々の「やること」やスマホに費やされる時間が格段に増えたということです。

坐禅中もつい晩御飯のことや明日の予定を考えてしまっていて、そんな自分を客観視できるのがおもしろいです。

また近所の方との交流も生まれ、町内で顔を合わせた時の会話も弾みます。

坐禅会の様子

サモアと日本の時間の流れ方には大きな違いがありますが、礼拝と坐禅会はその地の生活文化を学びながら地元の人と交流できる場であるという点で共通しているのは確かです。

栄泉寺ではヨガ教室も始まるようなので、皆さまぜひ!


筆者プロフィール

木村 とも子

1994年 東京生まれ。大森のパン屋・日高さんと縁があり初めて大森を訪れた際、群言堂に出合う。その後青年海外協力隊としてサモアで暮らし、2020年大森に移住した。現在カフェスタッフや英語ガイドをする他、三浦編集長の尻叩き役という重責を担う。

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