こんにちは、写真家のオザキマサキです。つい先日、初回を書いたのに、もう二話の締め切りがきてしまいました。時間は、いつも容赦ありません。
前回はカメラを手にするまでの、七転八倒を書きました。多くの友人知人から励ましや、慰めなど(笑)、温かい声援をかけていただきました。ありがとうございます、オザキマサキ頑張ります。
こんにちは、写真家のオザキマサキです。つい先日、初回を書いたのに、もう二話の締め切りがきてしまいました。時間は、いつも容赦ありません。
前回はカメラを手にするまでの、七転八倒を書きました。多くの友人知人から励ましや、慰めなど(笑)、温かい声援をかけていただきました。ありがとうございます、オザキマサキ頑張ります。
はじめて買ったカメラ
そんな七転八倒の末に、カメラを手にしたのが34歳でした。カメラを手にしたなどと、大げさに書いていますが、ただ自分の純粋な楽しみとして、カメラを買っただけで、特別なことは何もありません。
しかしひょんなきっかけから、写真の道を歩むことになりました。いろいろあるカメラの中から、入門用の一眼レフカメラと50mmのレンズを買って、まず自分のまわりから撮りはじめました。もちろんこの時は、写真家になろうなどとは、1ミリも考えていませんでした。
はじめて撮った一枚は何故かスイッチ(もちろんピンボケ)
きっかけが訪れたのは、写真を撮り始めて4カ月ほどたった頃のこと。
村の友人の結婚式を、仲間と手作りで行うことになった際に、「オザキン最近カメラ始めたんやろ!」ということで、塩ちゃんという友人と二人で、カメラ担当になったのです。
まだ始めたばかりで大事な結婚式の写真なんて…と抵抗してみましたが、「塩ちゃんがメインで、オザキンはサブやし大丈夫、大丈夫!」と言われ、まあ塩ちゃんのサブならと受けることにしたのです。塩ちゃんとは東京からの移住者で、テレビのドキュメンタリー制作会社で仕事をしてきた映像のプロ。
しかし式の数日前、ひょうひょうとして、いつもご機嫌さんの塩ちゃんが、「オレ映像撮るから、オザキンは写真お願い~」と、なんの前触れもなく言い出したのです。「えっ!し、しおちゃん……」。結婚式がすぐそこに迫るタイミングでまさかの……。気分屋の本当の恐ろしさを知った瞬間でした。
そうこうするうちに、結婚式当日を迎え、瞬く間に終わりました。今思い出しても、その時の記憶はあまりありません(笑)。人生で最も幸せな瞬間である二人の結婚式。失敗は許されないというプレッシャーの元で行った、初めての撮影でした。
後日、無我夢中で撮った写真たちを、スタッフの打ち上げの余興として、スライドショーで鑑賞することになりました。
手作りの結婚式だったので、スタッフの打ち合わせ風景から準備、そして当日の式までを、順を追って見てもらったところ、「めちゃくちゃいいやん、オザキン!」「オザキン、写真を仕事にしたほうがええで!」と大好評だったのです。
はじめて撮った近所のコトちゃん&ネネちゃん(双子)
おだてられたら、すぐに登ってしまう性格なのか(笑)、「え、ほんまですか!ほなそうしよかな」と、この出来事がきっかけとなり、カメラの道に進むことになったのです。
これは、こうあるべきだ的なマッチョな縛りから解き放たれ、軽くなった故の木登りでした。そしてその軽い思い込みが、そのままつながって、いま写真家をしています。いやぁ、人生って本当に面白いもんですね~。あ、この言いまわし若い人は知らないか(笑)。
筆者プロフィール
オザキ マサキ
1974年広島県呉市生まれ。滋賀県高島市在住。写真家。「子どもが子どもらしくいれる社会」をテーマに、ドキュメンタリーやポートレートの分野で活動中。写真集に「佐藤初女 森のイスキア ただただ いまを 生きつづける ということ」がある。HP:www.ozakimasaki.com
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