梅花ビール2020ラインアップ!|梅花ビール連載③

今回の味のクローズアップ 

1.梅花合鴨米ゴールデンエール
大森で育てた合鴨米を使った白ワインのようなビール

2.梅花ゆずアメリカンウィート
柚子でキリッと仕上げたバランスの良いビール

3.梅花コーヒーブラウンエール
コーヒーの香りがクセになるコクのあるビール

1.  梅花合鴨米ゴールデンエール

去年、群言堂の本社の前の田んぼで育てた合鴨米を原料に作りました。自然の循環を活用した合鴨農法を用いて、無農薬で育てたお米です。合鴨たちは虫や雑草を食べてくれたり、足で泥をかきまわし太陽の光が雑草の芽に当たりにくくしてくれました。その上合鴨たちのフンは稲の肥料にもなり、私たち人間の手をほとんど加えずに育ってくれたお米なのです。

しかし、合鴨たちの食欲が旺盛過ぎて、例年夏の終わりに飛び始めるトンボの姿がまったく見られませんでした……ヤゴをすべて食べてしまったようです。(笑)

これはビールか?!と思うほどフルーティーな味わいと、酸味の効いた香りがこのビールの特徴。梅花酵母が作り出す「リンゴ酸」がシードル(りんごを発酵させたお酒)や白ワインのような味わいになっています。

口に入れるとさっぱりとした印象ですが、お米の旨味と甘さが後からじわじわと追ってきます。ワイングラス、または縁が大きな薄いグラスで飲んでいただけると、より一層美味しく味わっていただけると思います。キンキンに冷やして、スパゲティやサラダ、カルパッチョとともに。今までとちょっと違ったビールの味わい方を、ぜひ楽しんでみてください!

2. 梅花ゆずアメリカンウィート

昨シーズンの冬、大森には柑橘系の果物がたくさん実り、久しぶりにたくさんの柚子が手に入りました。大森には、あちらこちらに柑橘系の木が植えられていますが、その大抵が放置されていたり、実が酸っぱいからどうしようもないと、地元の人たちはその使い道に困っていたりするのが現状です。

ビールには、果汁や果肉ではなく、柑橘の香りが一番強い皮を使います。一つ一つ丁寧に皮を剥き、残った柚子の果肉は、ポン酢にするためにご近所さんに配ったりします。一見、価値がないように見える地域の資源に、新たな可能性を見出せることを梅花ビールは教えてくれました!

柚子ビール、名前の通り香りがとても良く、食欲を刺激してくれます。しっかりとしたコク、そして後から感じられるほのかな苦味。非常にバランスがよく、どなたでもお楽しみいただけるビールです。

香り、苦味そして旨味がすぐに感じられるので、乾杯用のドリンクにもぴったり!瓶のまま、グッと飲んでいただいても◎!レモンなどの柑橘系の皮を足して、より爽やかな風味をお楽しみいただくのもオススメです。

揚げ物、スペアリブ、焼き鳥など居酒屋気分で飲んでみてください!

3. 梅花コーヒーブラウンエール

豊かな自然に恵まれ、古くから食文化を豊かに発展させてきた島根県には、一生懸命に美味しいものをつくる生産者や料理人、職人がたくさんがいます。

今回は、出雲市にあるコーヒー専門店STRINGS COFFEE ROASTERSさん(http://stringscoffee.com/)とコラボをしてコーヒービールを作りました!

STRINGSさんは、それぞれの生豆の特徴に合わせた最善の方法で、じっくりと丁寧に焙煎しています。

オーナーの飯島さんのチャレンジ精神もとても魅力的で、ずっと前からいつか作りたかったブランチビールの話を飯島さんにしたところ、とても興味を持ってくださり、この度ご協力いただけることになりました。

今回のコーヒービールは、水出しコーヒーのようにさっぱり、そしてコーヒーの甘くてフルーティーな味を表現したかったので、甘みや酸味、そして華やかな香りが強いSTRINGSさんオリジナルロットのエチオピア豆を使用しました。

フレッシュなコーヒーを使うために、ビールを作る数日前に焙煎を、そしてビールを仕込む日に豆を挽いていただきました。

ビールを口に近づけると、コーヒーの香りがふわっと漂ってきます。そこからは、ブラウンエールのまろやかなコクと深み。その後、ビールが喉を通るとコーヒーの後味が口に残ります。

ビールと思ったらコーヒー、コーヒーと思ったらビール。ビールとコーヒーの間を行ったり来たり!のんびりと始まった休日のブランチ(サンドイッチ、卵とベーコン、スクランブルエッグ、パンケーキなど)と一緒に、リラックスしながら楽しんでみてください!

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