石見銀山の草花ブログ*水無月|令和元年

どくだみの独特の風情に気がつくようになったのは年を重ねたからでしょうか。

たくさんある葉の濃淡が一枚一枚違って静かで豊かな表情をつくります。

ふっくらとした白い蕾は思わず触りたくなります。

少しの日の光が反射して白いガクが引き立ちます。

梅雨入りが遅れる中で、6月のお天気は波乱気味です。ここ大森も晴れたかと思ったら真夏のように暑く、かと思ったら豪雨のような激しい雨です。身体もスキッとせず、目まぐるしく変わるお天気についていくのが大変です。

晴れてても薄暗い遊歩道の一番暗い場所も、強い日差しでこんなに明るく。

視点を地面まで下げてみると、今までと違う世界があったのです。

キュウリグサとゲンペイコギクのツーショット。とても可愛らしいですね。

主役がどれというわけではないけれど・その1

主役がどれというわけではないけれど・その2

前の日が雨だったので、葉が傘になったままのカタバミ。(※クローバーと誤記しておりました。6/29訂正。)

里山の道端の草花たちにカメラを向けて見える世界はとても新鮮です。高性能になったカメラは、人間の目よりも鮮明に色鮮やかに世界を写しますし、地面に近く視点を下げて季節を追ったら、生き生きとして多様な草花たちの姿がありました。ファインダーを覗いてクローズアップした時、思わぬ自然の瞬間を捉えることもあります。

※草花の名前を間違えていたことに気がつきました。(6/29)
×ヒメジョオン→◯ゲンペイコギク
×クローバー→◯カタバミ
本当によく似ていますね。。できる限り、間違いのないようにお届けしたく、本を何冊も確認してあたっているのですが、面目ありません。気長にあたたかい目でどうぞ見守ってください。

ニワゼキショウ。その辺でよく見かける珍しくない花ですが、とても美しく、白と紫の2色が咲きます。

コモチマンネングサ。抽象画のような構成になりました。

実写的にはこちら。多肉植物のように肉厚な葉とシャープな黄色の花です。

コンパスで描いたようにまあるいヒメジョオン。

ネックレストップのように連なって咲いたコオニタビラコ。

昨年は見かけなかった花びらの形がユニークなハキダメギク。

大森町は今こんな景色です。

真っ青な空。真夏のような日差しです。

銀山川を豊かな緑が囲みます。

これからは陽射し対策が必要ですね。

鄙舎前の田んぼの田植えが終わりました!

銀山街道も龍源寺間歩までの道も、遊歩道を通らなければコンクリートです。山陰とはいえ照り返しは厳しく、真夏はギラギラとします。そのため銀山街道の両脇の用水路と銀山川に涼を感じますし、ピーカンに晴れた空の青さと豊かな山々の緑、石州瓦の朱色のコントラストが夏らしい景色だと思います。実現するかわかりませんが、銀山街道に景観に配慮したシャワーミストを設置したらどうだろう?と提案してみました。暮らす人も訪れる人にも優しい設備ではと思うのです。いかがでしょうか。

お届けしているエリアは主に「石見銀山公園」付近です。

inkan_koyanagi_recipe.jpg 担当:小柳

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