『植物担当スズキの里山採集記』前回の更新は春の香りのするクロモジの花について書いた。これはその続きのお話である。
採集から戻ってからしばらくして、「採集したクロモジの花をパウンドケーキにしたよ」と同行したドイツパン屋・日高さんから連絡があった。
それを聞いたスズキは早速、保育園帰りの娘・はるのちゃん(1歳)を連れてベッカライ・コンディトライ・ヒダカへと向かうことに。
※なんとスズキが所属するGungendo Laboratoryブランドが皆様にも味わっていただけるおすそわけ企画を開催するとのこと!詳細は末尾をご覧ください。
お店に着くと日高さんが用意してくれていたパウンドケーキを目の前で切ってくれた。
一切れいただいて口に含むと、あの爽やかなクロモジの花の香りが鼻孔をくすぐる。
美味しい!
地元大森の、春だけの味。ただ美味しいだけではない、この地ならではの味を日高さんはいつも追い求めている。
そしてまた、自分の手で採ったものが形になる喜びをスズキも感じている。
娘のはるのちゃんも気に入ったらしく、美味しそうにほおばっていた。
目の前の自然からいただいたものを体の中に取り込む。その楽しみをこの頃から知っているなんて幸せものだね。
それを教えられるスズキくんも、とても素敵なお父さん。
筆者・三浦は大森の良き自然、良き家族、良きパン屋を応援しています。
さて、春の美味しいパウンドケーキのご紹介いかがだっただろうか。
「そんなこと言われても、どうせあんたらが美味しい思いをしただけじゃない」とお思いのあなた!ちょいとお待ちを!
冒頭でも触れた通り、大森で生まれたクロモジの花のパウンドケーキ、ぜひこれを読んでいるあなたにも味わっていただきたいのである。
というわけで以下の通りおすそわけ企画をするのでどしどしご参加ください!それではまた!
※プレゼントには数に限りがございます。終了の際はご了承ください
※賞味期限の関係で、お届け指定日やお支払い状況よってはお届けが出来ない場合がございます
※到着後はお早めにご賞味ください
「スズキ」こと鈴木良拓(すずき・よしひろ)
Gungendo Laboratoryブランド植物担当。福島県南会津町出身。
学生の頃に手伝いに行っていた八王子の機屋で群言堂の存在を知る。小さいころから慣れ親しんだ植物への興味が冷めず、庭にある豆柿で柿渋を作ったり、野草から繊維を採ったりしているうちに就職活動に失敗。大吉さん登美さんに拾われ2012年入社。
書き手
三浦類(みうら・るい)
群言堂広報担当。愛知県名古屋市出身。
学生時代に群言堂のインターンで大森を訪れたことをきっかけに2011年入社。広報誌「三浦編集長」の制作や取材対応、WEB・印刷物での情報発信などを担当。植物担当・鈴木や阿部家・小野寺とともに狩猟免許を取得するなどして、頻繁に山や海で遊びながら大森暮らしを楽しんでいる。趣味はフラメンコギター。