三浦、前代未聞のブラジル出張へ|三浦編集長の日常 15

3月2日(金)、帰宅直前の三浦のデスク

こんにちは。群言堂広報の三浦です。

突然ですが「伯剌西爾」って読めますか?三浦は読めます。先週調べたので。

答えは「ブラジル」です。

ここで冒頭の三浦のデスクをご覧ください。

いや~散らかっていて汚いですね!

いや、そこではなく、パソコンのモニターに何かが貼ってありますよね。

ぶ、伯剌西爾に!?

お分かりになりましたでしょうか。

そうなのです。実はこの三浦、今週末の日曜日より一週間、伯剌西爾へと旅立つことになりまして。

群言堂前代未聞の伯剌西爾出張へと行ってまいります。

ついに群言堂も海外展開への道を歩むこととなり、その足掛かりとして日本人とかかわりの深い伯剌西爾の地を選択したのです。

そこでめちゃくちゃ出来る男・三浦が市場開拓のため先陣を切って伯剌西爾へと渡ることになったのです。

すみませんウソです。

でも伯剌西爾に行くのは本当です。

では一体なぜ?

大森でのESDシンポジウム開催の際、大森の町並みを歩く世界各国からの参加者

簡単に説明すると、ユネスコの「持続可能な開発のための教育(ESD)」国際シンポジウムに参加するためです!

えっ!三浦が何しに行くねん!?と言う話はさておき(三浦もあまりよくわかっていません)、まずは経緯を説明しましょう。



一昨年の11月、大森町でこのシンポジウムの第1回が開催されました。

ユネスコの部長さんがプライベートで大森町を訪れて感銘を受けたのがきっかけでしたが、

通常はアクセスの良い都会で行われる国際シンポジウムをこのような地方の小さな町で行うという、異例の判断でした。

「この町はまさにESDの最先端、ぜひこの実践地域でやるべきだ」と強く主張しついに実現してしまったのです。

実際、このシンポジウムは大成功し、第2回、第3回とドイツ、南アフリカの小さな町で続いていきました。

過去の開催レポート(英語)

第1回(日本・島根県大田市大森町)
http://www.unesco.org/new/en/media-services/single-view/news/big_experiment_in_sustainable_development_education_transfor/

第2回(ドイツ・ゲルゼンキルヒェン)
http://www.unesco.org/new/en/media-services/single-view/news/looking_into_the_future_of_education_for_sustainable_develop/

第3回(南アフリカ・ステレンボッシュ)
https://en.unesco.org/news/generating-new-ideas-sustainable-education-south-africa

阿部家や鄙舎もシンポジウムの会場になりました

第4回はいよいよ、4回のシリーズの成果をユネスコへの提言としてまとめる段階です。場所は伯剌西爾・クリチバ。

そこでなぜかこの三浦が、Local Practitioner、地元の実践者としてブレーンストーミングに招待されることになったのです。

いやいや、確かに大森での回に三浦も裏方、そして地元住民のスピーカーの一人として参加しましたよ?

でもそんなにたくさん発言をしたわけでもないし、なんならほぼスタッフだったのにもかかわらず、一体なぜ?寝耳に水過ぎる。

…これは推測ですが、こいつなら英語も少し話せるしなんとなくフットワークも軽そうだから呼んでみるか、とか思ったのではないでしょうか。

通訳コストとかかからなくて済みますもんね。まあきっとそんなところでしょう。

あと大吉つぁんも登美さんもきっと喜んでスタッフを差し出すだろう、と思っていたにちがいありません。実際わりとすんなりと「行ってきたら?」みたいな感じになりました。かよわい男子が何が起こるか分からない地球の裏側へ行こうとしているというのに、わりと即答気味だったのが印象的でした。

鄙舎でのディスカッションのようす

ESDは一言で言えば持続可能な社会をつくる人を育てるための教育。

環境や貧困、人権、平和などといった社会の持続可能性の課題に対して、

自分事として解決に向けた行動ができる人を育てていくことが目標です。

今回の主たるテーマは「どうやって責任ある消費者をつくりだすか」

持続可能な社会の実現には、政府や自治体といった大きな枠組みでの取り組みだけでなく、

私たち消費者一人ひとりが自覚を持って、責任ある消費をすることがとても大切です。

そのような消費者をいかにして育てられるのか、教育がそのプロセスにどのように貢献できるのかというのが今回のメイントピックのようです。





真面目だ!!!!(あたりまえ)

不安しかない

年末ごろに招待が送られてきてからバタバタとビザを取得したり予防接種のために福岡まで行く羽目になったり、いろいろと大変でしたがもう2日後に出発と時期が迫ってきて「本当に行くんだなあ…」と感慨に耽りながらこの記事を書いています。

思えば約6年前に歌手の加藤登紀子さんの鞄持ちとして南アフリカ・ヨハネスブルグへ行くという無茶ブリもありましたが、展開的にかなり近いものがあるな、とデジャヴのように感じています。なんともめちゃくちゃな会社です。

今回は鞄持ちとは違ってシンポジウムなので、当然三浦は自分を取り巻く大森の事例から何かしらの発言を期待されていると思われます。

ディスカッションに慣れているわけでもないし、しかも英語となれば不安しかありませんが…せっかく行くので、何か貢献して帰ってこないと大森町民の名に恥じると肝に銘じて頑張ってまいります!

無事帰国しましたら報告の記事を書きますのでお楽しみに。

もしできたら現地からも群言堂Facebookページにて近況報告しようと思いますのでそちらもチェックしてくださいませ。では!


inkan_miura.jpg

三浦類(みうら・るい)
群言堂広報担当。愛知県名古屋市出身。

学生時代に群言堂のインターンで大森を訪れたことをきっかけに2011年入社。広報誌「三浦編集長」の制作や取材対応、WEB・印刷物での情報発信などを担当。植物担当・鈴木や阿部家・小野寺とともに狩猟免許を取得するなどして、頻繁に山や海で遊びながら大森暮らしを楽しんでいる。趣味はフラメンコギター。

三浦編集長の大森ダイアリーの他の記事

石見銀山 群言堂