雪の大森を歩く|三浦編集長の日常 10

昨日(1月10日)夕方の鄙舎。背景の木々の枝一本一本にまで雪が積もった繊細なようすが美しい限りです

明けましておめでとうございます。

群言堂広報の三浦です。本年もよろしくお願いいたします。

年末年始はどのようにお過ごしでしたか?三浦は実家・名古屋と妻の実家・岐阜に帰って親戚や友人と会うなどしてゆっくりと過ごしました。

さて、大森町は昨日から気温がぐっと下がり、雪が断続的に降り続けています。今年初めてちゃんとまとまった量が積もりました。

ちょっとだけ嬉しいと感じてしまうのはまだ大森暮らしに慣れきっていないからでしょうか。

どうしてもシティーボーイなので「雪→テンションUP」という法則が自分の中で出来上がってしまっているようです。シティーボーイなので。

とはいえ、雪かきはしなければいけませんし、歩行時や運転時にも危険が伴います。気を付けながら楽しまなければいけません。

鄙舎にはつららが下がっていました

いつの季節も味わいのある大森の町並みですが、雪の積もったときはまた格別に美しいと三浦は思います。

せっかくなので仕事で印刷物などに使う季節の写真素材を集めに外へと散歩に出ることにしました。

お供についてきてくれたのは、昨年夏になんとアメリカから阿部家のインターンに来てくれたSHUNくんこと伊藤俊一くん(阿部家ブログ参照)。

実は大学の卒業論文のための取材も兼ねて、冬休みの12月末から1月中旬まで再び大森に滞在しているのです。

SHUNくん。好奇心旺盛で多才なナイスガイです

写真が趣味でいつもとてもいい写真を撮るSHUNくんなので、三浦も負けじとたくさん撮って回ります。

段々と指先やつま先が冷えてくるのを感じながらも、石州瓦の屋根や軒先の植物、縁側などに雪が積もった風景を楽しみました。

群言堂本店前の道路も真っ白に染まっています

石見焼のはんど(水がめ)に張った氷の上に落書きをするSHUNくんを現行犯で押さえました

道中、世界遺産の町で落書きをするという許されざる凶悪犯罪に手を染めるSHUNくんをたしなめながら、

素材として撮っておきたかった寒椿がたくさん生えているスポットまで歩きました。

一日中氷点下の寒さなのをものともせず、何か被写体を見つけては足を止めてバシャバシャと写真を撮る二人、

普段なら10分で行けるその場所に30分近くかけて辿り着きました。

途中で出くわした鈴木氏

大森小学校の木造校舎も雪で真っ白です

大森小学校前ではGungendo Laboratoryブランドで植物担当を務める鈴木くんに出会いました。

鈴木くんは年末年始、奥様の実家の青森と自分の実家の福島で過ごしたそうです。お土産に青森のせんべい汁セットをもらえて三浦はハッピーでした。

大森小を過ぎれば目的地はあとちょっとです。

ありました!

雪景色の中に映える赤いポスト

西本寺というお寺を過ぎたところにある赤い郵便ポストの横に、椿が垣根のように植わっていました。

この場所は何度も通っているはずなのに、椿が生えていることだけでなく古くて味のあるポストがあることも初めて気づいたように新鮮に感じられました。

これも真っ白な雪の効果かもしれません。新たな発見がたくさんあります。

そうしてようやく撮れた寒椿の写真がこちら!

美しい紅色と雪の白がマッチしてまいっちゃう

濃い紅色の花びらに真っ白の雪が乗って綺麗ですね。いかにも冬の一コマといった感じです。

もしうまく撮れているものがあればきっと、上司が来年冬の販促物に使ってくれることでしょう。

ミッションコンプリートです。さああとは帰社するだけ。

と言いつつ、撮影大会は終わらずに再び牛歩で町並みを戻る二人です。

ある縁側には蝋梅(ロウバイ)が生けてありました。とてもいい香りのする花です

すっかり冷え切って会社に戻るとちょうどおやつの時間、なんと鏡開きということで所長の登美さんが社員全員にぜんざいを用意してくださっていました!

かじかむ手でお椀をすすり、お餅をほおばるのはこの上ない幸せでありました。ごちそうさまでした!

奥の少ない方がSHUNくん、手前の山盛りの方が三浦です。先輩風を吹かせて奪い取った訳ではなく、SHUNくんが小食なのでこうなっただけです。本当です

美しい風景に癒されてぜんざいも食べて、いい気分で写真をチェックする三浦に上司が一言。

「この椿、タテ位置の写真はある?」

三浦「あ・・・。また今度撮ってきます!!!」

ドジっ子でちゃんとオチまでついてしまいました。三浦の散歩はまだまだ終わりません。

めでたしめでたし。

おまけ

うさころは段ボールの奥に入って動きません。更なる寒さ対策が必要そうです


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三浦類(みうら・るい)
群言堂広報担当。愛知県名古屋市出身。

学生時代に群言堂のインターンで大森を訪れたことをきっかけに2011年入社。広報誌「三浦編集長」の制作や取材対応、WEB・印刷物での情報発信などを担当。植物担当・鈴木や阿部家・小野寺とともに狩猟免許を取得するなどして、頻繁に山や海で遊びながら大森暮らしを楽しんでいる。趣味はフラメンコギター。

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