※本記事はGungendo Laboratory「かやぶき染めフェア」とのコラボでお送りします
こんにちは。群言堂広報の三浦です。
鄙舎屋根から下ろした茅を使って染めたリネンパレットバンドカラーシャツで失礼いたします。
横にいるのは相棒のうさころ(柴犬・9才♂)です。
早くも年の瀬となりましたね。10月末に始まったこの連載も3か月目に入り、気付けば今年最後の更新日です。
鄙舎茅葺き屋根の30年に一度の葺き替えという大事業を行った今年は、それにまつわるあらゆることで忙しく動き回りました。
なのでこの一年をどう振り返るか考えたとき、やはり茅葺きを語らずにはいられないと思い筆(キーボード)を執りました。
→葺き替え事業について詳しくは「鄙舎元年ー茅の葺き替えプロジェクト」をご覧ください。
この動画は鄙舎の茅葺き屋根葺き替えの様子をほぼ定点(手持ち)で撮ったものです。
無音かつ低画質という手抜きで申し訳ありませんが、これが三浦のアップロード技術の限界です。
このわずか12秒間の短い映像で工事の様子だけでなく、田植えから稲刈りまでの米作りの風景、また季節の移ろいが分かると思います。
今年3月に工事が始まってから約3か月間、毎日職人さんの仕事を見るのも、屋根の変化を見るのも楽しく、なかなか見ることのできない茅葺き仕事に触れる貴重な機会でした。
実際に茅葺きに挑戦するチャンスもあり、この屋根に関われたということが何よりうれしかったです。
長期の工事なので職人さんたちとも交流が深くなり、工事が終わって一人、また一人と帰っていくのが寂しいほどでした。
6月の終わりにはほぼ葺き替えが終わり、古くて味わいのあった屋根が美しく風格がある屋根に様変わりしました。苔むした古い屋根もとても好きでしたが、新しい屋根も愛着が持てそうです。
約30年ほど持つと言われているので、次回の葺き替えの時には三浦は還暦を迎えているであろう頃。どんな屋根に育っているか今から楽しみです(生きているかは分かりませんが…)。
早速できたての屋根の下、いろいろなイベントを企画して葺き替え完了を祝いました。
ワークショップや講演会、ライブや映画上映、結婚式まで、すでに何百人もの人々がこの場所に集いました。鄙舎の工事を追った写真展も開催しました。
「人の集まる場にしていく」という登美さん、大吉つぁんの想いの通り、これからもたくさんの催しがこの屋根の下で行われていくことでしょう。
鄙舎は人の集まる場、つまり価値観も背景も違う人びとが集い、認め合い、有機的に触れ合う場です。「群言堂」という言葉の意味にも通じるところがあります。
多様性があるということが、三浦にとっても何よりありがたいことです。また次の30年、その空間が守られると思うと本当にうれしいです。
昨年のクラウドファンディングをはじめ、この工事を可能にしてくださった多くのサポーターの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
この風景が、この暮らしが長く続いていくよう、また来年もこの場をフル活用していきたいと思います。
皆さまもぜひ、遊びにいらしてくださいね。心よりお待ちしています。
最後に鄙舎の茅を使って染めた商品についてお知らせです!
冒頭と上の写真で三浦が着用している茅染めの商品ですが、この度鄙舎の屋根から下ろした古い茅を使って染めた商品群がGungendo Laboratoryより誕生しました!素敵な色に仕上がっていますね~。
というわけでかやぶき染めフェア開催します!珍しくメンズシャツもありますし、レディースの型やムーンスターとのコラボスニーカーまで含めると10もの商品を揃えているとのこと。これは要チェックや…三浦もなくなる前に買います。
実はメンズシャツよりも珍しい三浦による商品の宣伝ですが、よろしければぜひ、上記リンクをご覧くださいませ。それでは皆さま、良いお年をお迎えください!
三浦類(みうら・るい)
群言堂広報担当。愛知県名古屋市出身。
学生時代に群言堂のインターンで大森を訪れたことをきっかけに2011年入社。広報誌「三浦編集長」の制作や取材対応、WEB・印刷物での情報発信などを担当。植物担当・鈴木や阿部家・小野寺とともに狩猟免許を取得するなどして、頻繁に山や海で遊びながら大森暮らしを楽しんでいる。趣味はフラメンコギター。