こんにちは。群言堂広報の三浦です。
先日12月10・11日は東京に出張に行ってきました。
前回お伝えしていたように、ウェブメディア「灯台もと暮らし」さんが主催する3社合同トークイベントに登壇してきたのでした。
愛媛のイケてるタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」さんと京都でイケてる農業を推進する「坂ノ途中」さんとともに、『共感と購買の間』というテーマで行われました。
第一部は各企業の広報担当者が登壇し、「坂ノ途中」さんの野菜の試食などをまじえた休憩を挟んで、第二部の各企業経営者のトーク、そして最後に懇親会という流れでした。
三浦は第一部にて、IKEUCHI ORGANICの牟田口さん、坂ノ途中の倉田さん、灯台もと暮らしの伊佐さんとご一緒しました。
せっかくの豪華メンバーの方々との会でしたが、三浦はなかなか思っていたように話せず反省するばかりでした。
本当は自己紹介&企業紹介を5分以内くらいでという予定だったのが、トップバッターの三浦がずるずると10分以上話してしまい肝心のクロストークの時間を削ってしまったのです。
もっとそれぞれの広報のやり方や悩みなどを共有して情報交換したかったのに初っ端から場を乱してしまいなんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです…。
でも三浦以外のお二人のお話は大変面白く、違う会社で働いていても近い理想を持っているところなど、共感しながら聞いていました。
反省の意味も込めて、この場を借りて自らの広報活動の現在を書き記しておこうと思います。
広報というと一般的には会社のコミュニケーション役として会社や商品のことを伝える機会が多くなると思います。
しかしながら三浦の担っている大きな仕事の一つである広報誌「三浦編集長」には、会社のことも商品のこともろくに書かれていません。
そもそも、三浦は商品知識がほとんどありません(開き直って言うことではありませんが…)。
これをトークで言ったら皆さん笑ってくださいましたが、おそらく会社の広報がこんなこと言っていたら普通は頭をひっぱたかれているところです。
かたや同席している牟田口さんはタオルソムリエの資格をお持ちですし、倉田さんも広報をしながら店頭にも立っていらっしゃいます。は、恥ずかしいことこの上なし・・・!!
でも会社からもそこは許されている(たぶん)というか、もっと別のこと、つまり会社でも商品でもないものを発信することを求められているのだと認識しています。
ではそれは何かというと、会社が「大切にしていること」です。
以下は石見銀山生活文化研究所の企業理念です。
この地に関わる全ての人の幸せと誇りのために
私達は復古創新というモノサシで
美しい循環を継続していきます。
―――株式会社 石見銀山生活文化研究所 企業理念
「復古創新」とは「過去から本質を学び、未来へと引き継いでいける価値を創造する」という意味の造語です。
この想いを継続的に実践することが会社の目的ですが、この町こそがまさに、私たちが引き継いでいきたい価値を体現しているのです。
だから、この町に暮らしがあり続けることが、私たちにとって何よりも大切なのです。
それを踏まえれば、その豊かな暮らしを一人の住民の視点で綴る「三浦編集長」が果たす役割が自ずと見えてきます。
三浦個人の言葉で会社のメッセージ(想い)を伝えること。それが「三浦編集長」の役割です。
もちろん自分の言葉が会社の想いそのままだとは言えませんが、この町の日々の営みや大吉つぁん、登美さんの背中が三浦に言葉を与えてくれているのだと思います。
遠回りだし、商売っ気がなく基本的に売り上げに直結しない(しかも発行にお金がかかる)この仕事に「・・・これでいいのか?」という悩みがなかったと言えば嘘になります。
しかし、売り上げには関わらなくても会社の根幹にある大切な部分に関わっているということがやっているうちに分かってきたので、次第に納得して作れるようになりました。
ちなみになんとその商売っ気のなさが功を奏したのか、「三浦編集長」に挟み込んで郵送しているスキンケアブランドMeDuの紹介DMも、読者の方に喜ばれているらしく、ちょっと前にMeDu広報の久保田に褒められました!うれしかったです。
こういう広報のあり方のお話とか、イベントでできれば良かったな~と思うのでした。そしてイケウチさんと坂ノ途中さんの広報のことも、もっと聞いてみたかった!!またいずれ機会があればリベンジしたいと思います。
そんなことで反省はありながらもなんとかイベントを終え、懇親会では多くの方にお声掛けいただき楽しく交流ができました。同じ大学だった方にも出会えてびっくりでした。
翌日は銀座のポーラミュージアムアネックスで開催中の『ケの美』展(松場登美が参加しています!12月24日まで開催)を見て、
表参道のイケウチさんの店舗を訪ねてお買いものして、新宿のCLUB OZONEスクエアで開催中の『ローカルマガジン展』(「三浦編集長」も参加しています!12月26日まで開催)に行って羽田に向かいました。
この日の出雲は強風で、羽田に引き返す可能性ありと言われながらなんとか着陸できました。
東京は歩いたら汗ばむくらい暖かかったのですが、出雲空港を外に出てみると雪は降ってるわ風は吹いてるわで震えました。大森に着いて家のコタツに入った瞬間は心底ホッとしました。
翌朝家を出ると今年初めてうっすらと雪が積もっていて、いよいよ冬だな~という心地がしました。
うさころも寒そうだったので、小屋の中に段ボールハウスを突っ込んであげました。
というわけで、大森は冬の到来です!みなさまも温かくしてお過ごしくださいませ~!
おまけ
三浦類(みうら・るい)
群言堂広報担当。愛知県名古屋市出身。
学生時代に群言堂のインターンで大森を訪れたことをきっかけに2011年入社。広報誌「三浦編集長」の制作や取材対応、WEB・印刷物での情報発信などを担当。植物担当・鈴木や阿部家・小野寺とともに狩猟免許を取得するなどして、頻繁に山や海で遊びながら大森暮らしを楽しんでいる。趣味はフラメンコギター。