「ハリと弾力のある美肌作りにはコラーゲン摂取がたいせつ」。なんとなく知ってる知識だけれど、では具体的に、何の食材で、日常的にどうやって摂取すればよいのか分からない……そんな人は多いはず。
フカヒレ? ツバメの巣? はたまた、人工的なサプリメント……? いえいえ、じつは薬膳食材の組み合わせで、効率的にコラーゲンをおいしくいただくことができるんです。
島根県に咲く梅の花から発見された「梅花酵母」配合のスキンケア化粧品「MeDu」開発者のファン・ウェイによる、日本人の口にぴったり合う「和薬膳レシピ」を紹介するこの連載。
第3回目の今回は、たっぷりの植物コラーゲンが簡単に摂取できる、白きくらげと蓮の実を使った和薬膳デザート「白きくらげと蓮の実のココナッツミルク椀」をご紹介します。
■和薬膳とは?
中国の伝統医学である「中医学」の理論に基づきながら、日本の食文化に合わせて、食材と生薬を組み合わせた料理のこと。病気の予防や体調回復を目的に、季節や体質に沿って、食物が自ら持つ効能や性質をかけあわて作られるのが特徴です。
房からのワンポイントアドバイス
[1]コラーゲンは定期的に摂取しましょう
摂取したコラーゲンがそのまま体内に吸収されるわけではありません。ですが、最近の研究で、体内で分解されたコラーゲンの破片を見て、細胞が「コラーゲンが破壊されている!」と勘違いし、修復のために新たなコラーゲンの生成をはじめるという仕組みがわかりました。
つまり食物からのコラーゲン摂取は、体内での自然なコラーゲン生成のきっかけを作るといえるのです。
[2]サプリメントではだめなの?
サプリメントがNGというわけではありません。
けれど、大切にしたいのは薬膳の「一物全食(いちぶつぜんしょく)」という思想。自然から与えられた食べ物を無駄なく、丸ごと食べきることで、その食材が持つ栄養を、すべて体内に取り入れることができるという考え方です。
人工的に補完されたサプリメントよりも、栄養分をバランスよく揃えた自然の食物から、コラーゲンなどの栄養を摂取することを心がけましょう。
1 乾燥白きくらげと蓮の実を、50~60℃のたっぷりのお湯につけて戻す。(そのまま4時間以上放置しておく)
2 戻した白きくらげの硬い根っこの部分を手で取り除き、一口大に切る。
3 鍋に、白きくらげと水を1:20の割合で入れ、柔らかくなるまで中火で煮る(普通鍋だと中火で約1時間、圧力鍋は、蒸気の音がしてから中火にして約15分)。このとき、大さじ1杯の砂糖を入れると、より一層美味しく仕上がる。好みに応じて調整。
4 3をゆで汁と一緒にフタのある容器に移し、すぐ使わないものは冷凍保存する。
5 水100gに黒砂糖50gを入れ、水で戻した蓮の実を柔らかくまで煮る。(圧力鍋を使えば、より早く柔らかく煮ることができる)
6 5をゆで汁と一緒にフタのある容器に移し、すぐ使わないものは冷凍保存する。
7 ココナッツミルク10g、牛乳20g、砂糖5gをよく混ぜる。
8 水を切った白きくらげを、椀の真ん中に盛り付け、7を注ぐ。
9 蓮の実をトッピングして、完成。
※白きくらげは富士山を描くように山なりに、蓮の実は花が咲くように、開いた状態で盛り付けると一層見た目が綺麗に!
薬膳の定番食材である白きくらげは、コラーゲンが豊富。ビタミンやミネラルなどの栄養分もたくさん含まれており、血液浄化、胃腸のはたらきや造血機能を高める作用があると考えられています。
また蓮の実は、ビタミンB1、ミネラルや食物繊維がたっぷり。胃腸の機能を高め、むくみの予防改善に役立つとされています。
そしてココナッツミルクは、薬膳の食材ではありませんが、薬膳レシピにおいてよく登場する名脇役。薬膳食材との相性が非常によい上、燃焼効果を高め脂肪の蓄積を抑制する中鎖脂肪酸を含んでいるため、おいしく味わいながら身体の中をキレイにできます。
薬膳は、一度食べたからといって急速に効果が得られるものではなく、続けることでじわりじわりと身体が変化していくことを実感できる食事法。 「難しく考えず、楽しくおいしくいただく」を大切にするのがファン流です。
ちなみに、白きくらげや蓮の実の下ごしらえをする時は、分量以上の量を用意するのもおすすめ。
たとえば、たっぷりの野菜とクコの実、動物性コラーゲンが豊富な手羽先を豆乳と一緒に煮れば和薬膳鍋に。少量であれば、スープなどにちょっぴり加えるだけで、薬膳食材の美容成分が日常的にいただけるようになります。
たっぷりのコラーゲンを楽しくおいしく摂取して、年齢に左右されないぷるぷるのお肌を目指しましょう!
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