今回の「拓さんの阿部家レシピ」は、これから旬を迎え、美味しくて女性の美容にも嬉しいイチジクでコロッケに挑戦します!実は、島根県には、出雲市多伎(たき)というイチジクの特産地があります。今回は、その多伎でイチジク農業を営む山本さんを訪ねて、美味しいイチジクを仕入れるところからご紹介します!
今回の「拓さんの阿部家レシピ」は、これから旬を迎え、美味しくて女性の美容にも嬉しいイチジクでコロッケに挑戦します!実は、島根県には、出雲市多伎(たき)というイチジクの特産地があります。今回は、その多伎でイチジク農業を営む山本さんを訪ねて、美味しいイチジクを仕入れるところからご紹介します!
「お母さん」と拓さんが呼ぶ山本さん。イチジクのことを教えていただきました。
以前、多伎はお米を作る農家さんが多かったそうですが、次第に耕作放棄地となり、その土地で、風土や気候があったイチジクの転作を始める農家さんが増えていったそうです。山本さんは、以前は養豚をしていたとのこと。飼料が高騰したことで継続が難しくなり、20年前からイチジクを育て始めたそうです。一番古い木で18年、その他は15年ほどの木ということで、日差しを浴びて生き生きと大きな葉を広げるイチジクの木は立派でした。
取材前日に降った雨も上がり、気持ちよく晴れた青い空の下に、初めて見るイチジクの木々がありました。
一枚の葉っぱにひとつの果実がつくそうです。
私たちがついた頃には、当日分の出荷がすでに終わっており、口が割れすぎて出荷できないというイチジクを取っておいてくださっていました。食べてみんさい、と言われ、かぶりつくと、とても甘くて果実の中の花(赤いつぶつぶがイチジクの花です)の食感も、普段スーパーで買っているものとは全く違う美味しさでした。お母さんはテキパキと私たちの対応をしてくださり、出荷できる色づきや口の開き具合のこと、食べごろの見極めなどの話をしてくださり、よく食べるけれども食べるだけだったイチジクのことを今回の訪問で知ることができました。
右下が出荷に適した口の開き具合。左は開きすぎているもの。
多伎の蓬莱柿(ほうらいし)を使ったレシピをどうぞご覧ください!
4人分(16個:1個約40g)
じゃがいも | 4個 |
---|---|
イチジク | 4個 |
豆ミックス | 60g(お好みで) |
塩・ホワイトペッパー | 適宜 |
---|---|
卵・米粉・パン粉 | (衣用)適宜 |
あげ油 | 適宜 |
暮らす宿「他郷阿部家」の凡典座(ぼんてんぞ)
拓さんこと小野寺拓郎。
阿部家のお客様の胃袋をあずかっています。
満足いただく1品をつくるべく、日々取り組み中!
凡典座とは:「典座」とは禅宗で、食事などを事をつかさどる役僧のこと。
「凡」は平凡の「凡」で、まだまだ修行の身であることを意味します。
※広辞苑より
拓さんの阿部家レシピ担当 小柳
小柳:『拓さんの阿部家レシピ』の統計をとってみたところ、「ふきのとうの塩麹コロッケ」が一番の人気レシピでした!
拓さん:ふきのとうをコロッケでいただくっていうアイデアが良かったのかな。
小柳:ご家庭で作りやすくて、お子さんにも食べてもらえますよね。秋の旬の食材でコロッケの別のレシピを考えてみませんか?
拓さん:うん、いいね!何がいいかな。イチジクはどうかな。前に和食店でイチジクの天ぷらを食べてすっごく美味しかったんだ。イチジクなら農家さんから仕入れられるよ。
小柳:いいですね!それなら農家さんに取材に行きましょう!
拓さん:どうやってイチジクをコロッケに入れるのかがポイントになるね。やってみよう!
1. じゃがいもを串がすっと通るまで蒸して、つぶす。塩、胡椒で味を整えておく。
2. イチジク2個分を適当な大きさに割いてじゃがいもと混ぜる。
Point! イチジクを混ぜ過ぎてしまうと味が感じられなくなるので、果実を残すようにさっくり混ぜる。
Point! 残り2個は適当な大きさに切っておき、タネの真ん中に入れます。
3. お好みのサラダ豆などを入れる。
4. 残り2個分のイチジクをコロッケの数分になるよう適当な大きさに切り、タネの真ん中に入れる。
Point! イチジクの味を感じるために仕込みます!
5. 米粉(お好みの粉で)、卵、パン粉をまぶす。
6. きつね色になるまで揚げる。
Point! 揚げすぎるとイチジクの風味がなくなってしまうので、ご注意ください。
今回の試食は、以前、「さつまいものりんご煮 蕪みぞれ和え」でご紹介した書斎に戻ります。机と椅子を入れ替えました。試食スタッフは、他郷阿部家女将見習いの大河内瑞(おおこうち みづ)。東京から移住してきて4年目になり、休日以外は、毎日毎夜、阿部家を切り盛りし続けています。普段、瑞さんと呼んでいる、そんな彼女をタフだなぁ、と感心していたものでしたが、最近、心境の変化が芽生えたと言います。イチジクコロッケを試食してもらいながら、ホットニュースを聞きました。まずは試食の感想からどうぞ!
着用のワンピース:「登美」葵菫(あおいすみれ)
瑞さん:わぁ、大きなすり鉢にコロッケが盛られていますねー!(笑)
拓さん:たくさんあるでしょ。さあさあ、どうぞ食べてみてよ。醤油麹とからしもつけて試してみて!
瑞さん:醤油麹から試してみようかな。…あれ?イチジク?入ってる?
拓さん:味しない?醤油麹が強いのかな。じゃぁ、そのままどうぞ!
瑞さん:!うんうん。イチジク入ってる。優しい味。あ、お豆も嬉しい。からしをつけてみようかな。う〜ん、イチジクを引き立てるのはからしの方みたい。美味しい!
真ん中にイチジクがトロっと入っています。
拓さん:どれどれ。そうだね。からしの方が合ってるね。
瑞さん:しつこくないから、どんどん食べられちゃう。3人(拓さん、瑞さん、周ちゃん)で全部食べられちゃうんじゃない?
拓さん:ちょっと、何個食べてる?(笑)
瑞さん:6個?とまらない、とまらない!(笑)
小柳:瑞さんの部屋(大森町内の古民家)は居心地が良さそうだなと思ってたんだけど、最近、暮らしを大切にしたいって、阿部家が終わった後の時間のこと?
イチジクコロッケにGood!(決して睨んでいません!)
瑞さん:そうなんです。今まで本当にのめり込むように阿部家の仕事に浸かっていたんですけど、自分の暮らしも大切にしたいと思うようになりました。実は、相方ができて、一緒に過ごす時間だったり、お互いを思いやることだったり、ずっと大事にしたいと思ってきたけど出来なかった身近な暮らしをまずは大事にしたいと思っています。例えば、不格好でも、自分達で料理を作って食べることのような、本当に小さなことから始めればいいんだってわかりました。
小柳:そうなんだ!それは驚いたけど、とてもいいことだね!やっぱり、自分の暮らしがあってのことだもの。
拓さん:すごい、完食したね!この後5時のまかないも食べるんでしょ?(笑)
17個あったコロッケを3人で完食(-1個、小柳食)!
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