公開日 : 2016年5月11日
公開日 : 2016年5月11日
今回の「拓さんの阿部家レシピ」はお粥とトマトとミント?と、ちょっと意外な組み合わせですが、爽やかさと優しい甘みがとっても美味しく、もう一杯!とお代わり間違いないレシピです!
*初夏には冷製もおすすめです!
後ろには、阿部家のおくどさん。大きな釜で炊いたご飯でむすぶ「おむすび」は絶品です!
4人分
もち米 | 1合 |
---|---|
水 | 10合 |
ミント | 適宜 |
トマト | 12個 |
---|---|
シロップ(水:砂糖) | 250ml:50g(5:1) |
暮らす宿「他郷阿部家」の凡典座(ぼんてんぞ)
拓さんこと小野寺拓郎。
阿部家のお客様の胃袋をあずかっています。
満足いただく1品をつくるべく、日々取り組み中!
凡典座とは:「典座」とは禅宗で、食事などを事をつかさどる役僧のこと。
「凡」は平凡の「凡」で、まだまだ修行の身であることを意味します。
※広辞苑より
拓さんの阿部家レシピ担当 小柳
1.もち米を洗って、土鍋に分量の水と一緒に強火で炊く。沸騰したら、弱火にし、約1時間お米が柔らかくなるまで炊く。
Point! もち米は、吸水しなくてOK!洗ったらすぐ炊けます!
2.あらかじめ湯むきしたトマトを、水と砂糖で煮る。煮立ったら、火を止め、30分ほど浸けておく。
Point! ヘタ側に軽く切り目を入れておくと、簡単に湯むきができます!
3.沸騰したら、しゃもじで軽く混ぜ、再び蓋をし、弱火で30分〜40分ほど炊く。※炊き始めから合わせて約1時間ほど。好みの固さを加減してください。
4.いただく直前に、ミントを入れる。
Point! ミントは直前に入れましょう!
1週間の長雨が続いた大森町です。今回の試食部屋は、シアタールームです。シアタールームは部屋の両側にある戸の向こうにナニワイバラが季節になると咲いたり、柚餅子が吊るされたりします。その様子を部屋からのアングルで表現したいのですが、部屋の暗さに対して外の明るさが強すぎて、なかなか良い具合に映りません。こんな雨の日の明るさが、この部屋には向いているのではないか、と選びました。ここは、白い壁に映像を投射して映画の鑑賞したり、合宿の議論の場になったりと様々に活用されます。
裏庭にはナニワイバラと大小のハンモックが2つ。これからの季節が楽しみです。
着用のTシャツ:「根々」の We are here Tシャツ
もち米レシピ試食スタッフ三浦 類は、料理好きで腕前がなかなかのもの。ここ大森でお客様をおもてなしするときなど、腕を振るいます。今回のレシピ、実は、アイデア出しではデザートに挑戦することに決まりましたが、試作で難航。頭を切り替えて、甘粥にたどり着きました。三浦は試作に参加できなかったため、そんな経緯を知らぬまま、試食当日。「お粥」と聞いて、興味津々で土鍋を覗きこみます。
拓さん:お粥にさ、ミントを入れるんだ。まずはミントだけでどうぞ。
三浦:へぇ。ミント。…うん。これはこれで美味しい。
拓さん:次はトマトのシロップ煮を好きな分だけ入れて食べてみてよ。
三浦:ふぅーん、甘くなるの?砂糖を入れて甘くしてるの?
拓さん:そう、水と砂糖。5:1で。
三浦:美味しいね!ふぅーん、ミントとトマトって合うんだね!
拓さん:ミントとトマトって相性がいいらしんだ。栽培する時も、近くに植えるといいんだって。
※トマトの害虫除けになったり、成長を促進したりするそうです。
三浦:このお粥の甘みが美味しい。
拓さん:よし、自分でもいただこう!
拓さん:出張はどうだったの?
三浦:依頼があって、大手求職サイトなどでは見つけられない仕事をどうやって見つけるか探している、主に学生達に話をしてきたんだ。
拓さん:へえ、話しに行ってたんだ!すごいなぁ。
三浦:西荻窪の<Re:gendo>*1に15人ぐらい集まってくれて、自分の経験を話したんだ。例えば、学生の頃、大学に会長が話しにきて、その話に共感したから、手紙を書いて、ここにインターンに来させてもらったこと、そのインターンの経験がきっかけで入社したこと、大森で暮らしながら働くことや『三浦編集長*2』のことなど話したんだけど、みんな熱心に聴いてくれた。話が終わった後、大田市出身だっていう学生が話しかけてくれもして、いい集まりだったと思う。せっかく東京出張に行ったから、『三浦編集長』の「職場放浪記」の取材もしてきたんだ!
拓さん:充実してたね!
※1 「石見銀山 群言堂 西荻窪(暮らしの研究室)」へ2022年9月にリニューアルオープンいたしました。
※2 「三浦編集室」へ2019年5月にリニューアルいたしました。
拓さんと三浦と、群言堂の植物担当鈴木は、3人でわな猟免許を取得してイノシシを獲って捌いたり(!)、山や海に入って山菜や魚をとったり、と大森で暮らしながら働くことを楽しんでいます。
町の消防団に入って集まりにも顔を出すことなどもあり、自然の中に入って楽しむことだけが、暮らしながら働くということではなさそうですが、広報誌『三浦編集長』に綴られる大森の暮らしは、独自の視点でありのままの町と自分の現在を、外に向けて発信するユニークなメディアです。取材・撮影・執筆を、三浦「編集長」が1人で行い、締め切りと奮闘しています。創刊から2年、15,000部までに成長しています。*
これまでは、紙媒体にこだわって、本誌だけでしたが、オフィシャルHPリニューアルのタイミングで、Web版を不定期で更新しています。ぜひご覧ください!!
※ 2016年 5月時点
ユキヤナギをシアタールームの窓辺に。by 拓さん
拓さん:材料が決まっているのは、初めてだね・・もち米をどう食べようか?
小柳:拓さんレシピならではに挑戦したいですよね!
拓さん:炊いて、潰して半餅状にして、何かアレンジするのは?
小柳:半餅状を薄く伸ばして、苺を挟んだら色が透けてきれい、とか。餡を入れたら苺大福だけど・苦笑!
三浦:白玉とか、丸めてタピオカみたいな感じで食べられるようにするとか?
拓さん:汁に浮かべようか・・・デザートは!?
三浦:マンゴーとか濃いジュースに入れるとか、東南アジア風に。
拓さん:もち米は、6月に届けられるんでしょ?初夏だからさ、冷たいデザートドリンクに仕立てたら良いかもね!
三浦:ほうじ茶なんかでもいいかもね。甘酒は?
拓さん:うん、デザートでいこう!類くん、美味しく飲めるように、試食前に軽く走って汗かいてきてよ・笑!
迷走現場。トマトのシロップ煮に糸口を見出しました!
拓さん:もち米炊いてあるよ!叩いて半餅にしよう。それと、甘酒にヨーグルトと豆乳をドリンクにして。餅にカカオを練りこんだらどうだろう。苺もあるけど。
〈カカオを練りこんだ白玉にし、作ったドリンクに浮かべて飲んでみるも・・・〉
小柳:合わないね…餅とカカオって。
〈苺を餅でくるんで、飲んでみるも・・・〉
小柳:合わない…餅とフレッシュな苺が。それとドリンクの何かが苺の酸味と合わない気がします。この間食べた苺大福パンは、苺がわずかに甘かった。生じゃなかった。
拓さん:・・ちょっと甘く煮てみようか。
〈苺のシロップ煮を餅でくるんでみるも・・・〉
小柳:シロップで煮ちゃうと、苺が柔らかくなりすぎて、餅でくるむのが難しいですね・・味的には合うようになったけど。
拓さん:ほうじ茶とか紅茶でも合うかもね。
〈ほうじ茶に入れて・・・〉
小柳:合わなくないけど、少し甘みがあった方が馴染むかもしれません。少し甘く煮たいろんなフルーツを白玉にして、フルーツポンチみたいにするのもいいと思うけど、くるみにくすぎます・・・簡単にできるのが、拓さんレシピが目指すところでもあるから・・・
〈・・・試作は続きました・・・〉
この日の試作は、完成レシピのアイデアにたどりつくまで続き、再試作日を設けて取り組みました。再試作は、びっくりするほどスムーズに進み、これならご紹介できる!出張帰りの三浦にもぴったりじゃないか!と、拓さんも小柳も胸をなでおろしました。(おしまい)
担当 小柳
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