MeDuに配合されている「梅花酵母」は2009年、私たち石見銀山生活文化研究所の社員で、
農学博士の房薇(ファン・ウェイ)が、石見銀山に咲く梅の花から発見しました。
石見銀山生活文化研究所という、オリジナル衣服や雑貨を中心に販売している会社が
なぜ自然酵母を見つけるにいたったのか、そしてMeDu発売に至ったのか…その物語をお話します。
MeDuに配合されている「梅花酵母」は2009年、私たち石見銀山生活文化研究所の社員で、
農学博士の房薇(ファン・ウェイ)が、石見銀山に咲く梅の花から発見しました。
石見銀山生活文化研究所という、オリジナル衣服や雑貨を中心に販売している会社が
なぜ自然酵母を見つけるにいたったのか、そしてMeDu発売に至ったのか…その物語をお話します。
農学博士 房薇(ファン・ウェイ)
梅花酵母に出会う前のこと、房は群言堂 石見銀山本店のカフェのメニュー開発に携わっておりました。
その際「米粉のおやきをつくろう」という企画が立ち上がり、房は早速つくってみたそうです。
そうしたら、どうも匂いが気になる。ドライイーストとグルテンの臭いでした。
この「臭い」を解決するために、天然酵母を使いたいと房は思いました。
ただ、市販の天然酵母ではつまらない。せっかくだから、自分で採取して育ててみよう!
……この房の思い切った挑戦が、梅花酵母発見への第一歩でした。
いざ、酵母の採取へ取り組みはじめた房。普通に考えると、あらゆる可能性を考えて様々な植物を検討しそうなものです。
しかし、房は違いました。朝、目が覚めたら、「梅の花」から酵母を採ろう!と直感的に閃いたそうです。
思えば石見銀山には沢山の梅の木が植えられていて、かつては銀山で働く鉱夫が鉱毒から身を守るために、
梅肉をマスクに塗っていたという伝承もありました。
房は、酵母の採取に協力してくださるという島根県産業技術センターに、梅の花を持ち込みました。
何年かかるか誰にも分からないけれど、梅の花が咲いたら毎年酵母を採取に挑戦しようと心の準備をしていた仲間たち。
それが、なんと1回目にして梅の花から酵母が発見されたのです!
しかも、調べれば調べるほど、素晴らしい効能がいくつも見つかりました。
私達は、この酵母に「梅花酵母」と名付け、大事に育てていくことにしました。
今から思えば、私達はきっと、梅の花の神様に導かれていたのだと思います。
通常、1種類の酵母は1つの効能を持っているのが一般的です。しかし、梅花酵母は違いました。
パン酵母として高い発酵力を持ち、爽やかでフルーティーな清酒の醸造ができ、自然醸造味噌もできる万能酵母でした。
パンはキッチンおかださん、清酒は米田酒造さん、味噌は大正屋醤油店さんと素晴らしい職人さんと手を組んで、
美味しい梅花酵母発酵食品が生まれていきました。
梅花酵母仕込の純米原酒・梅酒
さらに研究を進めると、梅花酵母には「保湿効果」「弾力性の向上」等、スキンケアにも抜群の効果を発揮することが分かりました。
私達は、日々の暮らしを大切にしている群言堂のお客様に寄り添うスキンケアブランドを立ち上げたいと考えました。
天然成分にこだわり、添加物の使用を最小限に抑えたマイルド処方。
シンプルな使用ステップで、毎日のお手入れが簡単なスキンケアを…。
化粧品製造会社や県の研究機関の方々と協力してさらに研究を重ね、2015年、ついに「MeDu(めづ)」が誕生しました。
毎日着る服が自分らしさをつくるように、毎日いただく食事が自分の体をつくるように、
毎日使うスキンケアが自分の肌の礎になるから。
衣服であっても、食であっても、スキンケアであっても、「その人らしい“根のある暮らし”を届けたい」という私達の思いは変わりません。
一人ひとりの暮らしの中で、心とからだをいつくしみ、新しい一日の活力を与えるみなもとになりますように。
梅花酵母との出会いから生まれたMeDuが、みなさまの暮らしに寄り添う存在でありますようにと願っています。
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