石見銀山 群言堂

暮らす旅

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島根県石見銀山・観光

町民の暮らしに触れる旅。
最高の一日の過ごし方
根のある暮らし編集室・木村とも子

観光という言葉の由来は、
その土地の光を観ること──。

石見銀山暮らしを楽しみ尽くす木村とも子さんは東京都出身。2020年に石見銀山・群言堂にIターン就職した彼女にとって輝いて見えるものは“町の人たち同士が声を掛け合って暮らしを楽しんでいる姿”だと言います。
石見銀山の暮らしに触れる最高の一日の過ごし方を木村さんに教えてもらいました。

取材・文・撮影:小松﨑拓郎

木村とも子
東京都出身。都内の大学を卒業後、青年海外協力隊としてサモア独立国に派遣され、現地の小学校に2年間勤務する。帰国後、2020年に石見銀山・群言堂にIターン就職。視察対応・研修の受け入れ、広報誌『三浦編集室』の制作補助などに携わる。

町の人同士で声を掛け合って楽しんでいる姿に触れてみて。

木村さん:「石見銀山で輝いて見えるのは、町の人同士が声を掛け合って楽しんでいる姿です。というのも、私の理想の暮らしはご近所同士が楽しそうに関わり合っているコミュニティの一部として生きることだから。自分自身も町の人と一緒に会話を楽しんでいることが嬉しくて。

東京の実家で暮らしていた頃は、近所の人に声をかけたり、遊びに行ったりすることは暮らしのなかになかったから、同僚でも友達でもない近所の人に自分からが関わりにいこうとするのは大きな変化だと思います。

隣の家のおばあちゃんがよくしてくれるんですよ。仕事の昼休みに「ご飯食べてく?」って声をかけてもらって一緒にお昼ご飯を食べたり、私がおやつを持っておばあちゃんの家に行ったりすることもあります。わざわざ女子寮の中に入ってまで梅干しを持ってきてくれることもありますね(笑)。仕事で関わらない町の方におすそ分けをいただいたり、名前を呼んでもらったことが嬉しくて、大森沼にハマっていきました。

みんなで集合写真を撮っちゃうだとか、この町のまとまりのある雰囲気が好きですね」

石見銀山の暮らしに触れる、
最高の一日の過ごし方

焼きたてのパンを購入し、縁側で朝ごはん

木村さんのお気に入りは、軒先の縁側で朝ごはんを食べること。なかでもお気に入りは同僚の佐藤愛さんが住む町内の寮の縁側で食べる朝ごはん。ベッカライ コンディトライ ヒダカ/アイスカフェヒダカでパンを購入していくことも。

「ひとりで食べるより誰かと食べる時間ってたのしいですよね。彼女が飼っている鶏を眺めているだけで癒されます」

ベッカライ コンディトライ ヒダカ/アイスカフェヒダカ

マップ:https://goo.gl/maps/bY1ivFywCsYi6y5q7
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町ハ−90−1
営業時間:10:00-16:00(木曜日〜日曜日)
訪問に適した時期:春〜冬|夏は朝の空気が清々しい。寒い冬は店舗に併設するアイスカフェで暖まりながらイートインするのがおすすめ。

まちライブラリーでまったりと休憩

まちライブラリー@きよさん文庫&吾鳥絵はるさんは、石見銀山の中にある明治時代に建てられた古民家を利用したまちライブラリー(私設図書館)です。

「本を読むというよりも、はるさんこと森山春樹さんに「元気ですか〜?」ってご挨拶して、おしゃべりしに行きます。はるさんに差し入れしつつ、おやつをいっしょに食べることもあります。はるさんは物知りなので、この町のことや自然にまつわることを教えてもらえることもありますよ」

まちライブラリー@きよさん文庫&吾鳥絵はるさん

マップ:https://goo.gl/maps/LYa84zGb7CWx5cjh6
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町新町ハ125
開館時間:不定休 10:00〜18:00
訪問に適した時期:年中いつでも。夕方に行くと大森っ子に会えるかも。

中華料理店・道楽でお弁当を頼み、花を観ながらランチ

  • 花を観ながらランチ
  • お弁当
木村さん撮影

出雲でも人気店を経営する店主が営む、石見銀山の町並みの北口にある中華料理店・道楽。
昼休みにお弁当を頼んで、川沿いで桜や紅葉を観ながら食べる時間は季節の贅沢そのもの。

木村さん:「東京に住んでいた頃はわざわざ桜や紅葉の名所に行くことで自然を感じることが多かったけど、石見銀山に居ると自然と目に入ってくる景色が色づいていたり、『キンモクセイが咲いたな』『柿が実ったから干し柿にしよう』とか、町を歩いているだけで季節の移ろいを感じられます。桜と紅葉がきれいな時季にはお弁当を買って外で食べてみたり、近くにある海で地平線に落ちる夕陽を観たり。わざわざ観に行かなくても自然の中に身を置けていることは私にとって輝いています。自分の暮らしと自然が関わっているんだなと思えるから嬉しいですね」

大田市町並み交流センター(旧大森区裁判所)

マップ:https://goo.gl/maps/JJHFWWLmx1eB7RMH7
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町イ490

芋代官ミュージアムの駐車場の川沿い

マップ:https://goo.gl/maps/BJujZHm8RZSpiPaWA
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町ハ51-9

道楽

マップ:https://goo.gl/maps/B7t1NSg4shSkSfxX8
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町ハ58
営業時間:11:00~14:00 18:00~21:00|不定休(基本、火・水曜日休み)
※当日混み合う可能性があるので事前に予約をしておくのがおすすめです。お問い合わせ先はこちら
訪問に適した時期:春|桜の時期がおすすめ

リカーショップ アンボアまで町並みを散歩

リカーショップアンボアは日本酒とナチュラルワイン専門の酒屋。店主が実際に味わって納得した、おいしく飲み飽きしないお酒を取り揃えており、石見銀山や島根県内外で暮らす人々の日常を彩っています。

「友達と遊ぶときにはリカーショップアンボアまでよく散歩しています。町の中心から歩くにはちょうどいい距離感ですし、大森の町並みは歩いていれば人に会えるのが楽しいですから。よく買うのはクラフトビールか日本酒です。いつも店主の和田さんと話して、何を飲むか決めてますね。家に帰ってきたらお酒を飲みながら友達と映画を観て過ごすことが多いかなぁ。宿でゆっくりお酒を飲みながら過ごすのもおすすめですよ」

マップ:https://goo.gl/maps/jah9vT54Y1SxDCtB8
場所:島根県大田市大森町ニ144番地
営業時間:11時~17時30分(木曜日〜日曜日)
散歩に適した時期:春、秋、冬

石見銀山で暮らす旅を
存分に楽しむためのポイント

石見銀山のある町・大森町の暮らしを存分に楽しむために木村さんが意識しているのは、忙しくせず、予定を詰めないことだそうです。

木村さん:「予定をつめると結局余白が生まれないのでなにかをして一日が終わるんだけど、予定を決めずに過ごすと、いろんな出来事が起きるんです。だから私の場合は、今日の午後は大森で遊ぼう!と決めて過ごします。とはいってもただ町をぶらぶらするわけではなく、町の子どもに声をかけて遊ぶか、友達の家に行くことが多いですね」

知り合いがいなければ石見銀山の暮らしには触れられないのでは?と思うかもしれません。ご安心ください。事前に「根のある暮らし編集室」までお問い合わせいただければ、あなたの暮らす旅をお手伝いいたします。

これから石見銀山を訪れるあなたへ

石見銀山には、魅力的な人たちが暮らしている。
暮らしがあり、文化が息づいている。

これまで観光地として開かれていなかった「暮らしの現場」にも訪れてみてください。
根のある暮らし編集室でお待ちしています。

問い合わせ先

根のある暮らし編集室
Instagram:https://www.instagram.com/nenoaru_kurashi/
住所:島根県大田市大森町ハ185
マップ:https://goo.gl/maps/kCxnw3gUWSCkeY926