風に乗って運ばれてくる匂いに、はっとすることがあります。それは古い記憶をくすぐる匂いだったり、新しい季節の始まりを告げる匂いだったり。風は常に動きながら、あちらとこちら、過去と未来をつないでいます。「風情」とは昔の人はよく言ったもので、目には見えず言葉にもしづらい「風」が、その場所や人にしかない気配を生み出しているのだと思います。
そちらもお変わりありませんか。群言堂から夏の「おりおり帖」をお届けします。身も心も涼やかに過ごす暮らしの知恵とともに、この里山に吹く風もお裾分けできればうれしく思います。
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大正初期に新潟県見附市で生まれた「マンガン絣」。群言堂にとっては、前身であるブラハウス時代から使い続けている特別な布です。「手間のかかる織り絣に代わって開発された量産向きの染め絣」というのが一般的な解説ですが、製造現場に伺ってみると、そのような簡単な言葉では済ませられない繊細で手の込んだ技法であることがわかります。
マンガン絣について詳しくは、以下の「読みもの」ページをご覧ください。
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和の天然素材で夏を心地よく。
汗ばむ日もさらり、清潔に。
くま笹と和紙は日本の夏の味方です。
肌本来の美しさを引き出すには、アイテムを増やすよりも洗顔から見直すことが大切。MeDuの洗顔石けんは、肌をすこやかに整えるコウジ酸やアルブミンが含まれている「酒粕」を贅沢に配合しているのがポイントです。さらに、オリーブオイルや蜂蜜、ヒアルロン酸、コラーゲンといった美肌の味方もたっぷり。成分を壊さない非加熱のコールドプロセス製法で手間ひまかけてつくられ、使い続けるほどにあなたの肌も輝きを取り戻すはずです。
MeDuの洗顔石けんは、その働きを最大限に生かすため、昔ながらのコールドプロセス製法で、熱を加えず約1ヶ月寝かせて熟成させ、肌にやさしく仕上げました。
洗顔石けんに使われている酒粕は、島根の「今田どぶろく製造所」さんが梅花酵母で日本酒を醸造する過程で生まれたもの。自然の恵みが息づく酒粕を石けんにして、あなたの肌にお届けします。
MeDuの洗顔石けんは、その働きを最大限に生かすため、昔ながらのコールドプロセス製法で、熱を加えず約1ヶ月寝かせて熟成させ、肌にやさしく仕上げました。
群言堂本店カフェのパフェは二〜三ヶ月に一度のペースで新顔が登場する、人気メニューです。果物は近隣の農家さんの、できるだけ自然な栽培方法で育てられたものを選んでいます。あなたも初夏のお出かけと一緒にいかがですか?
町内の放棄果樹で実った夏みかんに、近隣地域で採れた甘夏。2種の柑橘の爽やかさを玄米茶アイスやミルク葛餅、五穀チュイルが引き立てます。
里山の食と暮らしを愛する島根っ子。風味・食感の足し算にきらりと光るセンスを発揮。
2021年春
大地の畑のいちごパフェ
2021年夏
スズキファームスのブルーベリーパフェ
2021年秋
うわむきぶどうのぶどうと紅茶の秋パフェ
2022年夏
ブルーベリーとハーブのタルト風パフェ
2022年秋
フレッシュぶどうと濃厚チーズのパフェ
2022年冬
まるごと瀬戸内みかんパフェ
TEL | 0854-89-0077 |
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住所 | 〒694-0305 島根県大田市大森町ハ183 |
営業時間 | 11:00~17:00 カフェラストオーダー16:30 お昼ごはんラストオーダー15:00 水曜定休(祝祭日は営業) |
3歳のフレンチブルドッグの「福」がわが家にやってきてから約半年が経ちました。ひとり暮らしの相棒に、という娘の勧めで保護犬を迎え入れたのです。最初に仲介の方から紹介されたのは誰もが認める美形のフレンチブルドッグでしたが、相性というのは不思議なものです。「こんな可愛い子はなかなかいないよ!」と乗り気な娘に「考えてみる」と返事はしたものの、すぐには行動に移さなかった私。たちまち別の貰い手があらわれ、ご縁はなかったことになりました。そして次に送られてきたのが、貰い手が見つかっていなかった福の画像。前の子とは打って変わって、私はその愛嬌に満ちた表情を見るやいなや、「可愛い!この子がいい!」と前のめりに即答したのです。一緒に暮らし始めてみて、あの時の直感は正しかったのだとすぐにわかりました。人懐っこくて気立てがよい福は、私だけでなくご近所さんや会社のスタッフにも愛嬌を振りまいて可愛がられています。先日などは、その様子を見た夫が「福はいいよなあ、俺のことも誰か保護してくれないかな」なんてボヤいたほど。
私のこれまでの人生を振り返ってみると、節目節目で「授かった」としかいいようのない出会いがありました。昔から動物は好きでしたから、これまでにも捨て犬や迷い犬、ペットショップで売れ残った目の悪い猫など、さまざまな子たちと一緒に暮らしてきました。生きものとの出会いだけではありません。そもそも大森町という居場所と出会ったのも、ボロボロだった武家屋敷・阿部家と出会い、改修することになったのも授かったご縁でした。私という人間は、捨てられたもの、他人様から「取るに足らない」と思われているものの中に、きらりと光る価値を見出すのが好きなのでしょう。いえ、考えてみれば私自身だって、ずっと変わり者だヘンテコだと言われてきたのが、ここ大森町へ来て、ようやく自分らしく生きられる場所を見つけたのですから、類は友を呼ぶのかもしれません。ここに来るまで田舎暮らしと縁遠かった福は、最初は道を歩くのにも溝を飛び越えるのにも足がすくんでいましたが、今では本来の姿を取り戻したようにのびのびと町を走り回っています。福と私、仲良しコンビの毎日は楽しくにぎやかです。